新潮新書<br> がんの消滅―天才医師が挑む光免疫療法―(新潮新書)

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新潮新書
がんの消滅―天才医師が挑む光免疫療法―(新潮新書)

  • 著者名:芹澤健介【著】/小林久隆【医学監修】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 新潮社(2023/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106110061

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内容説明

原理はシンプル――だがその画期的機構から「第五のがん治療法」と言われ、世界に先駆け日本で初承認された「光免疫療法」。研究者たちが「エレガント」と賞賛し、楽天創業者・三木谷浩史が「おもしろくねえほど簡単だな」と唸った「ノーベル賞級」の発見は、なぜ、どのように生まれたのか。各メディアが取り上げた天才医師に5年間密着、数十時間のインタビューから浮かび上がる挫折と苦闘、医学と人間のドラマ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

25
画期的機構から「第5のがん治療法」と言われ、世界に先駆け日本で初承認された「光免疫療法」。ノーベル賞級の発見はなぜ、どのように生まれたのか。インタビューから浮かび上がる挫折と苦闘。日本人の2人に1人がかかり、相変わらず日本人の死因1位のがん。6年にわたる小林医師への直接取材を基に、光免疫療法のメカニズムと今に至るまでの状況、現状は限定的な治療法を拡大するために越えなければならない壁を解説していて、楽天の三木谷さんも支援してるんですね。画期的な治療が広がればいろいろ状況も変わりそうですし頑張って欲しいです。2023/12/30

はるわか

8
【光免疫療法】がん細胞だけを狙い壊す。爆薬とスイッチというシンプルなメカニズム。狙ったがん細胞を物理的に破壊すると同時に免疫力を上げる。4つのステップ①薬剤の投入(IR700と抗体)②近赤外線の照射③がん細胞の破壊④免疫系の活性化。9割のがんをカバー。小林久隆NIH(米国国立衛生研究所:医師で化学者で免疫学者)。三木谷浩史の個人資金投入(楽天メディカル)。2020年日本国内承認(頭頸部がんのうち手術が難しいor再発のみ)。注意:自由診療のクリニックで行われている「光免疫療法」は小林の開発したものとは別物。2024/02/04

グレートウォール

8
光免疫療法に関して、詳しくは小林先生御本人の著書を読むとしても、第5のがん治療として分かりやすく書かれているので、導入としては最適だ。また、小林先生の生い立ちと苦労されてきたこれまでも語られるため、それも相まって光免疫療法に興味を持つことができる。まだたくさんの解決しなければならないことがあるけれど、がん治療の前進を、これからも見続けていきたい。2023/10/05

coldsurgeon

6
第五の癌治療法といわれる光線免疫療法に関して、開発者に取材し、まとめ上げたドキュメンタリー。自由診療クリニックの宣伝にある光線力学療法と名前が似ているため、うさん臭いものと思っていたが、とても興味深い治療法だ。近赤外線が当たると化学反応を起こし、構造変化を起こす物質、IR700などを抗体にくっつけて生体に投与し、がん細胞の細胞膜上の癌特異抗原(EGFRなど)に結合させ、近赤外線をあてると、構造変化により細胞学から抗体が引き抜かれ、細胞膜が損傷され、細胞が膨化破裂すことにより細胞死を起こす。おもしろい。2023/10/27

乱読家 護る会支持!

5
米国国立衛生研究所の小林久隆医師らが偶然見つけた、がん細胞と特異的に結合した光感受性物質(IR700)が、近赤外線を当てられると化学反応でがん細胞を破壊する現象。 光感受性物質(IR700)と抗体を結合させた複合体を、薬剤として患者に点滴し、狙ったがん細胞と結合させ、遠赤外線を照射すると、そのがん細胞が破壊される。 光免疫療法は、結合させる抗体を変えることで、多くの種類のがんの治療が可能となる。 しかし、がんが完全に治る病気になったら、人はますます死ねなくなりますね。そんな時代は、本当に幸せなのかな?2023/11/24

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