内容説明
まだまだ魅せます、湯本豪一コレクションの深い妖怪愛。
古くは江戸時代に描かれた妖怪から、新しくは昭和の懐かしい妖怪まで古今津々浦々から、ぞくぞくと集結!前作『今昔妖怪大鑑』収録には、うっかり間に合わなかった妖怪たちの大舞台『古今妖怪累累(るいるい)』、いよいよ幕開けです。長らく秘蔵された初公開の妖怪は150体以上!
※電子版は紙版のP168-P171を掲載しておりませんが予めご了承ください。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
言語:日英バイリンガル
著者:湯本豪一
収録作品の種類:絵巻・掛軸・絵馬・納札・浮世絵版画・版本冊子・木彫・着物・刺子半纏・帯・印籠・根付・鍔・小柄・煙管・陶磁器・人形・変わり絵・かるた・双六・神戸人形・シール・雑誌など【湯本豪一コレクションとは】約3000点からなる日本最大の妖怪コレクション。時代は近世から現代まで、ジャンルは肉筆画から玩具まで、深い妖怪愛に支えられた幅広い一大コレクションです。2018年度広島県三次市にオープンする「(仮称)湯本豪一記念日本妖怪博物館開館(三次もののけミュージアム)」に寄贈され、公開される予定です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小鈴
22
妖怪というと水木しげるの系譜がありますが、湯本豪一氏のコレクションは水木とは異なる味わいある妖怪が多い。八百万の神がいる国だけあって妖怪も多様。百鬼夜行絵巻では琴や碁盤、木魚もぞろぞろ歩く姿がユニーク。いわき市泉町にあった玉光山威徳印の魔像36体の妖怪立像も壮観だが、廃仏毀釈で廃寺となり由来もよくわかっていない。初公開『人面草子』の愛らしさ。まるでマンガのもやしもんのようなイラスト。ほんわか~。2017/12/06
うなぎ
11
楽しい本だった。百鬼夜行絵巻の色々なバージョンや昔の人が作った変な妖怪グッズ、変な妖怪の像、そしてトリを飾る失敗したハンペンが人間になったみたいな生き物が画面うじゃうじゃと普通に生活してる人面草子と楽しめた。ろくろ首の水入れ、誰があんな変てこりんな物作ろうと思ったのだろう。土蜘蛛って顔がモジャッとして間抜けな面構えなのに、腹を割ると血に塗れた人骨がドバッと出るギャップが凄い。この本ではじめて絵がド下手くそなヤツが描いたダメダメな百鬼夜行絵巻図が見れて感動した。この微妙に面白くない下手さはガチだ。2020/07/26
にゃうぴょん
5
百鬼夜行とか愛らしく妖怪が描かれていました。さすが八百万の神の国、妖怪達も愛されているんだと嬉しくなりました。ほっこり癒されました。2018/12/07
辺野錠
3
前半は妖怪の絵巻や浮世絵とベタなものが多いと思ったがラストが太陽じゃなくて武者で終わる百鬼夜行絵巻が興味深かった。国芳の土蜘蛛の絵もこんなに類似品作られてたのね。そして後半からビックリするようなものが多くなってくる。同じポーズの何十体もの妖怪像ってこういうリアルどろろみたいなものがあったのかよ! そしてやっぱり何より最後に紹介される人面草紙が強烈過ぎる。謎の人面キャラが跋扈する絵が画面を埋め尽くしているってこれって偽書じゃないよね?という世界観だった。2017/09/25
tei
2
裏表紙の人面草子に惹かれて図書館で借り、読了。元々妖怪が好きで、最近は月岡芳年の妖怪画を観に行ったこともあって、こういうものを沢山読みたい気分。恐ろしい妖怪もいるが、殆どは愛嬌を感じられるタッチで描かれており満足。ただ、木彫は怖かったな。2019/09/23