角川スニーカー文庫<br> もしも明日、この世界が終わるとしたら2

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角川スニーカー文庫
もしも明日、この世界が終わるとしたら2

  • ISBN:9784041132913

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内容説明

世界が終わりを迎えるまで――およそ一年。
英雄の生まれ変わりとして召喚された大咲空は、この終わりゆく世界で過ごす中で、魔法使いの少女ユーリに恋をした。
学園の襲撃やユーリの暴走、数々の困難を乗り越えた空は、ついにユーリへと想いを伝え――。
「……アイ? 言葉の意味は知っていますけど……『好き』とは少し違うものですよね?」
「……うーん。それじゃあ、『好き』と『愛』との違いを一緒に勉強してみようか」
「えっ? ……い、一緒に?」
限られた刻の中で少しずつ距離を縮める二人の前に現れたのは――吸血鬼の少女。
自分と違って積極的に空へ“好き”を伝えるその存在に、ユーリは次第に焦りを募らせ、恋することの意味を知っていくーー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

27
学園の襲撃やユーリの暴走、数々の困難を乗り越えついにユーリへと想いを伝えた空。限られた刻の中で少しずつ距離を縮める二人の前に、吸血鬼の少女クリスが現れる第二弾。積極的に空へ好意を伝えるクリスに、次第に焦りを募らせて恋することの意味を知ってゆくユーリ。クリスが空に執着する理由と、彼らの前に現れたもう一人の少女が抱えている事情。英雄を巡る過去がまた明らかになって、クリスたちが直面している状況もまた複雑で切なくなりましたけど、みんなが誰かを想ってのすれ違いにしっかり向き合って乗り越えることができて良かったです。2023/08/02

碧海いお

11
2巻目になりましたが、内容自体は面白いと思いますが。 やっぱり、ゲームだとか1回買っただけで終わられるもので販売すべき作品だったかのように感じます。1巻を買ったのが去年の12月でリアルタイムで読んでいるとテンポがあまりよくない。2023/08/17

真白優樹

9
恋と愛の違いが分からぬユーリとの関係がいったん落ち着く中、吸血鬼の少女、クリスが現れる今巻。―――恋ではなく愛、それが世界を護る鍵。 クリス、という恋敵が現れた事でユーリの中で焦りが生まれる中、不死者と言う種族の愛の形が描かれる巻であり、一つの事実が明かされ、それでも空とユーリの二人が愛を望む、より切なさの中の愛が深まっていく巻である。 まだその先に希望は見えないけれど、それでもこの世界で生きていく。段々と近づいてくる最後の時、その時に二人が見るのはどんな景色になるのか。 次巻も勿論楽しみである。2023/08/07

色素薄い系

5
新キャラ出てきた時にはこのキャラがどう今後に関わるのかと思ったらそういう事でしたか。心を傾けてしまったら最後、愛する人を守りたいという思いがヨルノヒトを突き動かす原動力になってしまうというのは空とユーリの関係の変化に重要だったと思う。フロースも2人は愛を与えてくれていたしね。世界の滅びに関しては解決していないけど終わりゆく世界でどう生きるかという答えの1つを見せてくれたと思う。ルカが何者なのかがとても気になるので彼の話が読みたい。2023/09/20

ARI

2
すごく良かったです。 この文章を読んでいる時間が幸せだと思えるのが本当に堪らない。 今回もまた大きな世界に振り回されて遠回りしまくってようやく色々な想いや気持ちを口にすることができた空とユーリに幸せな未来があるようにと思いますね。 色々言いたいことがあるはずなのに、それが言葉にできないくらい幸せで満ち満ちた読後感に襲われているので感想が書けません。2023/08/01

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