内容説明
「裁判官の良心」を胸に秘め、裁判のあり方と裁判所の民主的改革を実現するために初心を貫き通した40年間の軌跡。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
19
各社に発表してきたものの集成2024/12/29
おやぶたんぐ
6
直前に読んだ「「裁判官の良心」とは何か」でも紹介されていた一冊。同書と同じく、著者は日本裁判官ネットワークの一員として活躍された方であり、読みやすいことは同様だが、やや専門色が強いか。民事裁判中心ではあるが、刑事裁判(主として裁判員裁判)にも話が及んでいる。2024/06/16
むっち
1
元裁判官として裁判官時代から発言し法学雑誌などで発表した文章に書き下ろしも加えた本。「市民のための裁判官」という意識をもって仕事をしている裁判官がいるということだけで救われます。おそらく裁判所なんて言ったこともみたこともない人には興味がないかもしれないけど、少しでも事件(交通事故とか、遺産相続とか、境界争いとか)を経験したことがある人なら裁判官がどんなことを考えて仕事をしているのか興味をもてる。知らない人はきっと知らない裁判官任官拒否や再任拒否問題の実情もわかる。裁判に関わる人なら読んで損なしかと思う。2023/10/06