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内容説明
超大国アメリカの隣に位置し、強い圧力をかけられながらも、自主外交を貫いてきたカナダ。本書では、在カナダ大使館公使を務めたこともある元外務省国際情報局長が、要人への膨大なインタビューをもとに、カナダ自主外交の真髄を徹底的に探る。カナダの歴代首相は、安全保障・貿易・経済政策など、アメリカとは異なる価値観の中で、進むべき道を模索し続けてきた。ピアソン首相は北爆反対の演説をしてジョンソン大統領から吊し上げにあった。ディフェンベーカー首相は核保有とキューバ危機への対応をめぐり、アメリカの圧力によって首相の座から引き摺り下ろされた。それでも、対米政策論議に「不可侵とされる聖域」はない――これがカナダの自主外交に一貫して流れる思想なのである。TPP、オスプレイ、尖閣問題……超大国からの圧力に苦しみ、混迷を極める日本外交に、貴重な示唆を与えてくれる1冊。ベストセラー『戦後史の正体』の著者の伝説的名著、待望の電子化!
目次
プロローグ 「対米自主外交」先進国・カナダの教訓
1章 カナダの首相「吊し上げ事件」
2章 カナダのしたたかなアメリカ議会工作
3章 自由貿易協定(FTA)成立の舞台裏
4章 巨象アメリカの隣で生きていく難しさ
5章 独自外交を追求したディフェンベーカー首相の悲劇
6章 親米派国際通ピアソン首相の衝突
7章 トルドー首相の外交政策見直しと独自路線
8章 再びアメリカとの「特別な関係」を求めるマルルーニー首相
エピローグ 独自外交へのカナダのメッセージ
文庫版特別付録 イラク戦争におけるカナダ不参戦過程(尾上洋介)
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