内容説明
禅の思想でやわらかに生きる。「一期一会」、「挨拶」など、身近でよく使われる禅語を日常のエピソードにたとえなから、わかりやすく解説。言葉に合わせて描きおろした禅画がイメージをふくらませ、禅の教えを今の暮らしに活用する方法がわかります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
森の三時
26
心を洗うことのできる場面は日常にたくさんあります。優しさにあふれた言葉は、人を励ますこともでき、時には人生を変えてしまう力も持っています。月には手が届きませんが、手ですくった水に月を映すことはできます。人は、それぞれ素晴らしい宝物をにぎりしめているのに、なかなかそのことに気づきません。自分に自信が持てないとき、ずっと使ってきた物やあなたの手を見てください。使い込んだ物は努力の証、あなたが歩んできた道が表れている。川の水面に映る月のように、本来のあなたは決して流されてはならない。みたいなことが書かれている。2018/05/31
ゆきこ
23
心が疲れているのか(?)、多くの言葉が胸に響きました。仏教の本をたくさん読んで、その時はわかったような気になっても、ついつい不安になったり、焦ったり、落ち込んだり…人間だもの、仕方ない。せめて禅の言葉に浸っているこの時だけでも、心穏やかに…。2020/08/18
黒頭巾ちゃん
17
「悩み」や「自信を持つ」など、心境により禅の言葉を編んでいます。個人は貴い存在で、ありのままで素晴らしい。だから、自分磨きとか無理しないでよい(無事是貴人)。どうにもならないこともある。全てのものは流れている。時の流れに身を任す(行雲流水)。などが、今の自分には響きました(^^)2016/04/04
Ayakankoku
10
読みながら自身の生活の仕方に思いを馳せる機会になった。一番素敵だなと思った言葉は、大道通長安(だいどうちょうあんにつうず)☆幸せへの道はひとつではないという意味。 唐王朝の都である長安へは、どの道を通っても至ることができるといわれていた。 人は幸せになりたいと願うとき、つい、簡単にそこへたどり着く道を探そうとしてしまうが、誰かが通った道が、あなたにとってふさわしい道かどうかは分からない。幸せへたどりつく道は無数に存在している。非常に励まされる言葉だった。2022/05/09
Roti
3
1月10日に次男が他界し、思いと言葉がつながらない日々を過ごす中で読んでみた本。執着を捨て去り(放下着)、もともとは人は生まれた時は何も持っていなかった(無一物中無尽蔵)ことに気付きましょうと、日々の「生き方」を示してくれる。2017/01/26