内容説明
「あなたはなぜ、この取材を始めたのです?」
明海和(あけみ・かず)はストリートチルドレンの取材を続けるうち、謎の集団・プレデターに襲撃される――。
都市再開発計画の名のもとに首都が七つのゾーンに区切られ、格差社会化が進む2032年の日本。
web情報誌“スツール”の記者・明海和は、独自に子ども狩と人身売買の取材を続けていたところ、カササギと名乗る人物に突き当たる。和が待ち合わせ場所に行くと、そこに現れたのはまだ十代の男性だった。彼は、これ以上取材を続けると「殺されますよ」と警告する。
なぜ、子どもたちの取材をすることが危険なのか? なぜ、国際的なモデル都市でストリートチルドレンが生まれるのか? 和は、自身の父親も“闇の子どもたち”の取材をしていたことを明かすが……。
ジュブナイル小説の名手による新たな代表作誕生!!
格差社会の闇に切り込む、ディストピア長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
159
ん~ん‥あさのさん、子どもたちの問題を描く上でこれが最後のチャンスなの?こんな格差社会はイヤだ!嫌に決まってる。確かに今この社会がユートピアだとは言わないけれど。今作は不安だけを植え付けて、どうしてくれよう・・えぇーこれで終わりですか?どこかに続きがあるのでしょうか?私の読み込み方が浅いのだろうなぁ。このもやもや感は。そんな感じで私には合わなかったようだ。そんな時もあるよね。2023/08/19
モルク
110
階級社会が顕著となり町はゾーンで分離されている近未来を描いたSF。ラダンの壺は何かを追っていた情報誌ライター和の元に現れたのは情報提供者のカササギ。ストリートチルドレン、戸籍のない子などデータから漏れているこれらの子供たちを売買しプレデターに仕上げようとする組織。そして何より恐ろしいのは、巨大な権力に対しそれを認め否定できない社会。ラストには唖然!なんと中途半端な。読者に結末を委ねている?それとも続編?たとえ続編出ても読まないかも。決して面白くない訳じゃないんだけどね。2024/02/08
美紀ちゃん
85
近未来もの。 子ども狩と人身売買。 ラダンの壺とは? ストリートチルドレンの闇。 あれ?②があるの? え? という終わり方。 ん?国がらみなの? 伏線が回収されて、えーお姉さんの? とか カササギの名前!とか びっくりすることも納得することも、 グォーっていう勢いのままラストに突入してしまい、 すごかったけど、 カッコよかったけど なんとなく、あれ?どうしたかな? みたいな不完全燃焼感が否めない。 あさのあつこさんの作品ではないような 迫力ある近未来の話。 アニメ映画化してほしい。2023/09/05
itica
85
約十年後の未来。気候変動や格差社会は進み、表面上は穏やかでも、どこかゆがみを生じた日本。雑誌記者の和(かず)は社会の闇と言うべき場所に足を踏み入れる。そして何者かに追われる羽目に…。こんな社会は怖いな。現実にはないだろうと思いながらも想像できてしまうリアルさがある。和は闇にくさびを打ち込むことができるのだろうか、と思ったところで物語は終わっている。続編があるのか?これでお終いなのか? 2023/08/07
ゆみねこ
80
日本の近未来がこの本に描かれているような世界なら、やりきれない。格差社会、闇の子どもたち。ストリートチルドレンの取材を続ける明海和とカササギと名乗る謎の人物。あさのさんのイメージを覆す意欲作なのだろうけど、今ひとつ乗れないうちに読了。モヤッとした読後感。2023/11/30
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