内容説明
キュートな文芸部長がたくらむ“大仕掛け”を見破れますか?
ユーモアミステリの超快作!
ベストセラー『放課後はミステリーとともに』の鯉ケ窪学園に新ヒロイン登場!
4月、新入生の僕は「第二文芸部」の部室に迷いこんでしまう。部長で学園一の美少女(自称)の水崎アンナは、自作のミステリを強引に僕に読ませるのだが――テンポの良い展開、冴え渡るユーモア、そして想像を超える大トリックに一気読み必至の傑作ユーモアミステリ!
〈大反響続々!〉
「一から十まで油断ならない。最高すぎる!」――阿津川辰海さん(作家)
「気持ちよく騙されました。部長……!」――斜線堂有紀さん(作家)
「なにか仕掛けてるぞ、と眉に唾をつけたのに、やられました」――辻 真先さん(作家)
「伏線の名人である著者の本領発揮作。アンナの自己肯定感が強く懲りないキャラクターが実にキュート」千街晶之さん(解説より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
4月。新入生の主人公が文芸部を探していたのに「第二文芸部」の部室に迷いこんでしまい、部長で自称学園一の美少女・水崎アンナに引きずり込まれるユーモアミステリ。文芸部を偏見に満ちた思い込みでこき下ろして主人公を引き止め、自分で書いたミステリを強引に読ませるアンナ。そのツッコミどころが満載な彼女の作中作に、感想を求められてわりと容赦なくダメ出ししてゆく主人公。しかし積み重ねてゆくことで伏線の存在が垣間見えてきて、それでも気づいてもらえない作品に込められた真意が最後の最後で明らかになる結末は微笑ましかったですね。2023/09/06
らび
25
冒頭の数ページで「読んだ気がする。なんか既視感がある」あまりよくは覚えてないけど知ってるかも」と読んだ本をチェックしたら単行本で読んでました・・まあ覚えてないのでいいか~でもこれ再読にしたほうがいいのか?どうでもいいか(;'∀')東川さんのテンポがよくユーモア溢れる作品、たまになら読みたい。。2023/11/30
yuu*
23
【076】これシリーズ物だったのか。知らなかった。でもどうやら番外編らしく何の問題もなかった。鯉ケ窪学園に入学した僕は文芸部と間違えて第二文芸部の部室に行ってしまい、唯一の部員(部長)水崎アンナから執筆中のミステリを読まされる…という話。作中作が5作。ミステリとしてはツッコミどころも満載で、それは『僕』が指摘してくれる。あまり難しくなく、仕掛けもあり、緩く楽しい本だった。2023/09/08
ぶんぶん
21
【図書館】いつものユーモア・ミステリー。 鯉ヶ窪学園シリーズ、第三弾で良いのかな。 学園に入学した「僕」は、ひょんな事で迷い込んだ「第二文芸部」部長の「水崎アンナ」から自作のミステリーを読まされる始末に。 5編の作中作も面白いが、最終話を読んでアンナの目論見が判るとほのぼのする。 こんなミステリーがあっても良いじゃないか。 益々の健筆を祈る! 2023/12/24
NAOAMI
13
新入生の僕が思い迷い込んだ部室は「第二」文芸部、自称美少女(実際そう悪くはなさそうな)3年生が部員ゼロ部の部長として待ち構えていた。彼女自作の駄作ミステリを読まされながらの作中作。惹句に「大仕掛け」としてるんだから、僕と一緒にツッコミどころ満載のミステリを読みつつ、彼と似たような疑問を持ち、つまり、そのまんま騙されてみようの気持ち。「ラスト」が犯人丸わかりのアリバイ崩し。読み応えあるなと思いきや。え~そうなの?とスカッとひねられた。〆は少しキュンとなってボクならばOKだったのに。軽くいなす僕はつれないな。2023/09/16