日本経済新聞出版<br> プーチンの敗戦 戦略なき戦術家の落日

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日本経済新聞出版
プーチンの敗戦 戦略なき戦術家の落日

  • 著者名:池田元博【著】
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 日経BP(2023/07発売)
  • ポイント 24pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784296117574

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内容説明

2022年2月24日、ロシアがウクライナに軍事侵攻した。北大西洋条約機構(NATO)の拡大阻止と、ウクライナ東部ドンバス地方のロシア系住民の保護を名目にしたが、いずれも武力を行使する必然性があったかは疑問だ。むしろ客観的にみて、ウクライナへの軍事侵攻でロシアが得るものは何もない。多くの専門家が「侵攻はない」と予測したゆえんでもある。それにもかかわらず、なぜプーチンは侵攻を決断したのか……。
 プーチンはかねて、「短期的な政策にたけた戦術家だが、長期的な戦略がない」(ロシアの政治評論家アンドレイ・コレスニコフ)とされてきた。NATOのロシア国境への接近を食い止めようとウクライナに侵攻したのに、ロシアとおよそ1300キロメートルにわたって国境を接するフィンランド、欧州の軍事強国のスウェーデンがともに、ロシアと決別してNATO加盟を決断した。ウクライナ戦争によって、日米欧とロシアの亀裂は決定的となった。ロシアにとって「ドル箱」である原油・天然ガスの主要な輸出先だった欧州は、「脱ロシア依存」へと大きく舵を切った。そして何より、「兄弟国」であったはずのウクライナの多くの人々を敵に回し、反ロ感情やロシアへの憎悪をかき立ててしまった。
 プーチンが侵攻の「負の代償」をどこまで覚悟していたかは定かではないが、ロシアにとっても不毛な戦争であることはある程度、想定できたはずだ。それにもかかわらず、プーチンはなぜ、侵攻に踏み切ったのだろうか。本書は、20年以上にわたるプーチン統治の経緯を振り返りながら、その手掛かりを探る。

目次

プロローグ
 第1章 未来への希望
 第2章 協調から敵対へ
 第3章 大国主義と国家統制
 第4章 強権統治と命の重さ
 第5章 裸の王様
 第6章 しぼむ大国
 エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

がんぞ

1
開戦1年余の時点で「プーチンは敗北しつつある」との大観を示すが、EUと英米の武器援助、情報提供があると言ってもウクライナの人的資源の戦争継続能力もそれほど余裕がるわけではない。戦争とは究極の価値観の対立=敵対という矛盾だから、「矛盾を解消すること」=】が「平和」と定義するならロシアかウクライナか、どちらかが解体するしかないだろう?/もうプーチンが死んでも終わらないところに来ているようだ、「経済制裁」がロシアの国力を低下させ「継戦不能」となるまでには数年は掛かる/平和の祭典の意味のないパリオリンピック止めろ2024/06/04

Oki

1
ロシアの一部大衆はプーチンをロシア再生の救世主のように思わされているがたまたま石油価格が沸騰したからであって、ボリス・フュードロフの言うように「プーチンは改革に向けた方策は何も打ち出さなかった。」...というのがおそらく真相だろう。石油価格がそのままだったら、何もできなかったのはほぼ間違いない。世界にとってはその方が何倍もよかったが。ウクライナ戦争がどのように終わろうと、「大国ロシア」の失墜、国力の衰退は必ず起こるではあろうが、ロシアのような暴力国家がうまく百年の孤独の時代に入ってくれることを願うばかり。2023/10/21

ゆうろう

0
日経新聞の元ロシア特派員による書。ソ連解体後のロシア現代史のおさらいになった。P156「プーチン・システム」は、国民大多数にとって傍迷惑な仕組みだと思う。就任当初と比較してのプーチンの変わり様は、西側にもその責任の一端がある、との著者の指摘には❓。 自分への批判、対抗勢力をとことん封じ込めようとする彼の偏狭さ、それを支える統治システムが諸悪の根源では。第7章「日ロ関係の視座」での著者の見解(P232)だが、現状ではそれしかない。しかし故・安倍の対ロアプローチは大失敗であり、2島返還なんて全く論外だよな! 2023/11/19

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