岩波現代全書<br> 華北駐屯日本軍 - 義和団から盧溝橋への道

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岩波現代全書
華北駐屯日本軍 - 義和団から盧溝橋への道

  • 著者名:櫻井良樹
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • 岩波書店(2023/08発売)
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  • ISBN:9784000291743

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内容説明

日中戦争は1937年の盧溝橋事件が発端だった.その事件に関係していたのが日本の華北駐屯軍であった.駐屯軍は義和団事件後の治安維持のために,1901年に列強諸国とともに条約で認められ設けられた.その後,辛亥革命,第1次大戦,山東出兵,満洲事変と続き,世界情勢の変化とともに,日本駐屯軍の意味づけも変化していく.

目次

はじめに
第1章 清国駐屯軍の創設(一八九八―一九〇二)
1 義和団事件と北清事変
2 北京最終議定書と清国駐屯軍の創設
〔コラム〕アメリカの駐屯軍関係資料
第2章 初期の駐屯軍(一九〇二―一九一一)
1 天津還付と新たな駐屯軍の権利
2 駐屯軍の姿
3 日露戦後の列国駐屯軍と日本軍
〔コラム〕旧日本陸軍の記録
第3章 辛亥革命と駐屯軍(一九一一―一九一四)
1 革命の勃発
2 華北駐屯列国軍の増強
3 北京議定書の再定義と革命後の減兵
〔コラム〕外務省の駐屯軍関係資料
第4章 第一次世界大戦と駐屯軍(一九一四―一九二二)
1 世界大戦の勃発
2 列強不在下の駐屯軍
3 パリ講和会議前後
4 ワシントン会議と駐屯軍撤退問題
〔コラム〕イギリスの駐屯軍関係史料と中国側史料
第5章 中国内戦と国際協調体制下の駐屯軍(一九二二―一九二七)
1 中国の混乱に対して
2 幣原外交の限界
3 第一次山東出兵と駐屯軍
4 駐屯軍の位置づけをめぐる議論
〔コラム〕兵士の駐屯記念アルバム
第6章 第二次山東出兵・満洲事変と駐屯軍の変質(一九二八―一九三二)
1 第二次山東出兵での大増兵と任務の逸脱
2 日本の独自行動
3 満洲事変と天津事件
〔コラム〕北京に派遣された兵士の戦闘記録
第7章 華北分離と駐屯軍の主役化(一九三三―一九三六)
1 山海関事件
2 華北分離工作
3 駐屯軍の変貌
〔コラム〕ある山海関守備兵の記録
おわりに
史料・参考文献
あとがき
付録
図表一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Naoya Sugitani

2
華北駐屯日本軍といえば、盧溝橋事件の発端となった軍隊だが、それが現代のPKO部隊のように、国際的な駐留軍として始まったことはあまり知られていない。その源流から、対中侵略の尖兵となっていく課程を描く一冊。日中戦争の源流はやはり日清戦争~義和団事件の課程に求められると言えよう。2017/08/09

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