光に向かって這っていけ - 核なき世界を追い求めて

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光に向かって這っていけ - 核なき世界を追い求めて

  • 著者名:サーロー節子/金崎由美
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 岩波書店(2023/08発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000245371

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内容説明

2017年ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のノーベル平和賞授賞式で被爆者としてスピーチを行ったサーロー節子さん.その人生は早くから反核の意志に貫かれていた.戦中広島での暮らし,被爆経験,渡米して直面した「原爆が戦争を早く終わらせた」とのバッシング,国際的な反核運動との連携,若い世代へのメッセージなど,不屈の生涯の全貌を伝える.

目次

プロローグ 被爆者としてのアクティビズム(サーロー節子)
被爆体験から問うた「社会正義」
「死者」とのつながり
日本政府は条約に参加を
第1章 生い立ち
グローバルな中村家
「移民県」広島
戦争に翻弄された家族史
愛を注がれて
軍都広島に戦争の影
入学はしたものの
「本土決戦」に備える司令部へ
第2章 1945年8月6日午前8時15分
一瞬の閃光
末期の水をひたすら運ぶ
広島を壊滅させた非人道兵器
両親と再会。しかし 
姉と甥を焼く
何もかも失った
失意からの再出発
「死の影」におびえて
文子の苦難
第3章 民主主義とキリスト教
新聞作りに熱中
女性参政権に感動
生き残った意味を探す
谷本先生に導かれて
広島女学院大へ進学
広島流川教会
留学のきっかけを得る
北海道の炭鉱町で
第4章 米国、そしてカナダへ
いきなり「行方不明者」に
私は「敵国」の人間だった
父の死と結婚と
人種差別の壁
甘くない新婚生活
子育てに奮闘
第5章 反核運動への目覚め
ソーシャルワーカーとして市教委へ
カナダという国、トロントという街
「体験を聞かせてほしい」
新聞に意見広告
カナダ初の原爆展に奔走
栗原貞子さんとの出会い
平和の庭と「灯」
ローマ法王に謁見
軍縮・平和教育を「制度化」したい
高校生とヒロシマ・ナガサキへ
第6章 北米で活動するということ
被爆者の「心の変遷」を伝える努力
歴史と向き合い、歩み寄る
爆弾騒ぎと入国拒否
沼田鈴子さんも災難
第2回国連軍縮特別総会と反核のうねり
裁判支援で屈辱
ソーシャルワーカーとして一念発起
第7章 変化の兆し
1995年の節目 NPT無期限延長
国際司法裁判所の勧告的意見
ICANとの出会い
102人の被爆者と世界一周
オバマ大統領のプラハ演説と2010年NPT再検討会議
生き残った一言
第8章 悲願達成へのカウントダウン
動き出した「人道イニシアチブ」
悲しみと喪失を越えて、再び
ナヤリットの歓喜
ウィーンの感涙
日本への怒り
カナダへの失望
「決裂」に奮い立つ
2016年の前進
ICANの躍進と私
ICANに共感する3つの理由
オバマ大統領の広島訪問
米国に問うべきこと
オバマ氏宛ての手紙
第9章 核兵器禁止条約とノーベル平和賞への道
「霊が見ている」
日本の「ボイコット」にあ然
前文に「被爆者」
核兵器 終わりの始まり
ジェンダーと軍縮
「スティグマタイズ」へ大きな一歩
ビッグニュース
オスロへ
皆に感謝しながら
渾身の演説
訴えきれなかったこと
シセ副委員長が示唆するもの
エピローグ
受賞後初の里帰り
広島から行動を
希望を託して
次なる明確な目標へ
あとがき 節子さんの涙から考えた「怒り」
金崎由美
「証拠」となる記事
「死者は報われない」
被爆者の「道徳的勇気」
犠牲者のくさり
日本と海外の被爆者
原爆平和報道の重み
主要参考文献・データベース
関係年表
サーロー節子 ノーベル平和賞授賞式での演説(2017年12月10日)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Yasuhisa Ogura

3
著者は、反核運動家でノーベル平和賞の授賞式でICANを代表してスピーチしたサーロー節子さん。広島での被爆経験からカナダへの移住とそこでの反核運動、そして国際的な反核運動への取り組みなどが描かれている。本書を読み始めると著者は特別な人間なようにも見えてしまう。しかし、読み進めていくと彼女は特別なミッションを不屈の闘志で選択し続けたことが伝わってくる。反核運動に取り組む人だけでなく、なにか大きな目標を成し遂げたいと思っている人にも、大いに参考になると思う。2019/12/02

トト

3
反核運動に邁進した被爆者の半生を描く自伝。1945年の広島で起きたことから始まり、被爆体験の講演 、反核運動、核兵器禁止条約、ノーベル平和賞受賞と、彼女の人生はあまりに濃くエネルギッシュである。 今なお世界に大量の核兵器が存在し、保有国は抑止力の名の元に手放さない。唯一の被爆国である日本が、核廃絶に消極的であることに心が痛みます。 巻末に、ご本人と世界情勢の年表がありますが、そこに被爆○○年の記載が重い。 2020年被爆75年。被爆者が語れる時間は、もう僅かしか残されていない・・・2019/10/19

塩分

0
戦後80年の節目に読了。筆者をはじめ、被爆者の血の滲むような努力、身も心も削られながら声を上げ続けた日々が、国際社会を動かし、核兵器禁止条約へと結びついていくさまに感銘を受けました。怒りを忘れないことは、とても胆力のいることだと思っています。それでも、苛烈な怒りを忘れずに、深い悲しみを抱えながらも、熱い情熱と行動力で進んでいくお姿が、一つ一つの文章からから溢れ出るようでした。そして、日本交渉担当の空席に置かれた「I wish you were here」とかかれた折鶴のなんと悲しいことか…。2025/09/12

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