内容説明
2023年6月9日に逝去された平岩弓枝さん。
1932年に代々木八幡宮の宮司の娘として生まれた平岩さんは、劇作家の長谷川伸に師事。1959年、「鏨師」で直木賞を受賞しました。73年に始まった「御宿かわせみ」シリーズは、続編の「新・御宿かわせみ」シリーズにいたるまで、全34冊、30年以上にわたる長大シリーズとなりました。
また、平岩さんには脚本家としての顔もありました。主な作品には「肝っ玉かあさん」「ありがとう」、そしてNHK大河ドラマ「新・平家物語」などなど。
すばらしい物語を紡ぎ続け、さまざまな形で私たちに届けてくださった91年の生涯。ここに、平岩さんと「御宿かわせみ」の世界を振り返る、永久保存版のムックをお届けします。
【目次より】
秘蔵写真で振り返る平岩弓枝の軌跡
感動講演「日本のこころ」――小説家としての原点が語られる
直木賞受賞作「鏨師」全文掲載
「御宿かわせみ」傑作選 初春の客/白萩屋敷の月/祝言
「御宿かわせみ」座談会――るいや東吾を演じる歓び
新珠三千代×田村亮×小野田正
名取裕子×沢口靖子
高島礼子×中村橋之助
真野響子×黛りんたろう
対談 華麗なる交遊録
山田五十鈴/八千草薫/若尾文子/曽野綾子/阿川佐和子
特別インタビュー 作家人生五十年を語る
傑作エッセイ「わが来し方の記」 天皇の松/卒寿の春
蓬田やすひろの挿絵で見る「御宿かわせみ」登場人物
「御宿かわせみ」全作品リスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨッコ
8
6月に亡くなった平岩弓枝さんの「御宿かわせみ」のムック本。傑作選3編や対談、エッセイなど盛りだくさん。時代小説を読むきっかけになったのが「御宿かわせみ」。ドラマも観ていた。もう新作が読めないのが寂しい。東吾が行方不明なままなのが気に入らなかったが、いろんな思惑があったのだなぁ。2023/09/17
犀門
2
No.072★★★★★図書館の新刊棚で偶然発見。飛びついた。うーむ、ここで大好きな『白萩屋敷の月』が再読出来たのは小確幸。オマケに若くして受賞した直木賞作品まで読めた幸せ。今年の大きな収穫だ。2023/10/12
ekoeko
1
東吾の再登場案があったとは・・・読む事ができなかったのは残念。2023/12/02
必殺!パート仕事人
1
「新・御宿かわせみ」は301話『安見家の三姉妹』が最後のようです。これは、私が読んだあの話でしょうか。なんとも納得のいかない終わり方でしたけれども。舞台やテレビでるいを演じた沢口靖子・名取裕子との対談で、江戸時代には身分の違いというとてつもない壁があったけれど、現代の人は想像がつかないだろうとあります。ここが部落問題として残っていることが知られていないということなのでは?2023/10/03
あさみ
0
★★☆☆☆2023/10/21