ハルキ文庫<br> スープのささやき ゲストハウスわすれな荘

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ハルキ文庫
スープのささやき ゲストハウスわすれな荘

  • ISBN:9784758439435

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内容説明

かつてドヤ街と呼ばれた日雇い労働者の町は、いまや安宿とバックパッカーの町。そんな東京山谷で千花が暮らすようになって半年。しっかり者の翔太と自由すぎるオーナーがふたりで経営するゲストハウス「わすれな荘」に、新たな宿泊者がやって来た。スペイン人のバネッサは、忘れられない恋を胸にここを訪れたというが――。初恋の記憶、故郷への想い……大切なものがあるからこそ、落ち込むこともあるけれど。優しいスープが心にしみる、とびきり愛しい連作集。オリジナルレシピ付き。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

154
シリーズ2作目!今回はどれもが食べたくなる料理で、レシピもありますので自分で作りたくなりますね(^-^)物語の方は、今回は千花の出番は少なめですが、初登場のバネッサが強烈!物語にインパクトを与えてから、残り2篇はほっこり、優しさ、淡さ、切なさをすごく引き出され、涙腺が緩みました(T_T)誰もが主人公の今回は個人的には好きですね(^^)そして、人にもオススメできるシリーズ作品だと思ってます(^-^)BGMには、なんとなく岡村孝子がいいかな(^^;)2017/05/02

はつばあば

68
夕方のTVで釜ヶ崎も海外からの旅行客誘致で綺麗になったと。山谷のゲストハウスも昔は、日本というブラック企業の生贄の場。酔っぱらってばかりいるオーナーの優しさと寂しさを味わえた五皿目。四皿目にもウルっと。東南アジア・・といってもタイやネパールのような貧しい国からの留学生をもっと私達は優しい目で、ビッグマムのような温かい対応が出来るといいのだけれど・・。裕福な日本と云われるけれど・・本当に幸せなのは貧しい国の人々。家族との繋がりが、地域との繋がりが、隣国のようにギスギスしだしている2016/12/23

じょんじょん

49
ゲストハウスわすれな荘の続編です。1巻目主人公の千花ちゃんも少し落ち着き、続編は わすれな荘メンバーのエピソードも描かれます。ざらついた日常に心が疲れたときに、ほっこりストーリーで癒されるのはいかがでしょうか。心のこもったお料理は、身体も心も癒します。素直で正直な千花ちゃん、とても好き。それにしてもビッグマムは どこまでも暖かくて深い。そんなお友達が欲しいです。最後のオーナーのストーリーは随分とテイスト違い。せつなく哀しい叙情に包まれた一品でした。2016/12/08

ぽぽ♪

43
今回は千花メインではなく、わすれな荘のゲストやオーナーの話でした。ゲストキャラのバネッサの翔太へのアピールが凄まじかった!日本人にはないバイタリティですね。ガスパチョとか美味しそうでした。ラストのオーナーの話にはしんみりしてしまいました。2015/11/02

はな

42
図書館本。1巻目とちょっとテイストが変わっている感じ。前3話は翔太に恋するバネッサ中心で恋に燃える感じが青春という感じでいい。振舞われていた料理も美味しそうでした。後半2話はしんみりとする話で家族と離れて過ごす留学生の家の味に、自分自身も学生時代一人暮らしの時を思い出した。4話目は昔の情勢も絡んでいてほろ苦いオーナーの子どもの時の回想で、何とも言えない気持ちになった。料理がどの話にも心に残る形であったので、より記憶にも残るのかなと思いました。2016/12/01

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