内容説明
「売春、麻薬、戦争、犯罪組織抜きに語れない
日米ジャズの裏話満載。一気に読破しました」
――ピーター・バラカン氏推薦。
RAA(特殊慰安施設協会)、米軍放送、Vディスク、ジミー荒木、伊勢佐木町、モカンボ・セッション、ハナ肇、植木等、守安祥太郎、秋吉敏子、ヘロイン、ヒロポン、マイルス・デイヴィス、チャーリー・パーカー、「jass」、カンザス・シティ、ニューオリンズ、禁酒法、「朝日の当たる家」、ニーナ・シモン、クレージーキャッツ、山口組、美空ひばり、シカゴ、アル・カポネ、『ゴッドファーザー』、ベニー・グッドマン、ジョン・ハモンド、アルフレッド・ライオン、フランク・シナトラ、ガーシュウィン、『ポギーとベス』、「奇妙な果実」、ビリー・ホリデイ……。
売春、ドラッグ、酒、犯罪、戦争、人種差別、民族差別、リンチ――。
社会の暗部が垣間見える興味深いエピソードに満ちた
二十世紀日米ジャズ裏面史。
[目次より]
第一章 ジャズと戦後の原風景
第二章 みんなクスリが好きだった――背徳のBGMとしてのジャズ
第三章 戦後芸能の光と影――クレージーキャッツと美空ひばり
第四章 ならず者たちの庇護のもとで――ギャングが育てた音楽
第五章 栄光と退廃のシンガー、フランク・シナトラ
第六章 迫害の歴史の果てに――ユダヤ人と黒人の連帯と共闘
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
88
戦後の進駐軍が日本でブームの元になったジャズについて。どのようにして日本人はそれを吸収したのか守安祥太郎や穐吉敏子といった天才ピアニストのこと、ドラッグとジャズメン、クレージーキャッツ、美空ひばりの登場とここまでは興味深く読めた。しかし後半になるとそもそもジャズはどのように生まれてきたか、黒人とユダヤ人の関係はむしろいらなかったぶん前半部分の中身を濃くしても良かったと思う。日本にジャズのバップがブームになったあたりは熱いないようだった。図書館本2024/03/01
BLACK無糖好き
17
ウェブ・メディアでの連載の再構成。ジャズは今ではすっかりお洒落な音楽といった趣きがあるが、二十世紀のジャズにはドラッグやマフィアとの関連というダークな側面がついて回った。本書は日米の裏面史とジャズの関係にスポットを当てている。著者の関心領域は二十世紀の近代社会や音楽文化に留まらず、人種問題にも向いている印象。ビリー・ホリデイの「奇妙な果実」とユダヤ人の関連は興味深かった。◆昔よく通ったジャズ喫茶〈ちぐさ〉が本書にも何度か登場する。久しぶりにあの空間に身を置きたくなった。2024/07/09
qoop
5
売春、麻薬、犯罪組織との関わりをテーマにアメリカでの変容する/日本で受容されていくジャズの歴史を読ませる。ただでさえ関係者が口を濁す話題だろうし、そうした話題をあえて言語化するコメントの信憑性も不明瞭だろう。本書はそうした点を踏まえ、題材をまとめる上で配慮が伺える。巻末の言を読むと当初の企画はインタビュー中心だったとか。なるほどな、と。2023/08/29
shun
3
とても面白い一冊だった。戦争、売春、ドラッグ、ヤクザ、ギャング、人種…といったジャズに関わる日米の裏面史。ジャズの毒、人間の業ともいえる暗部はこわいもの見たさと言っていいのか分からないけれど、とても興味深いことは間違いない。ジャズに詳しくない人にもおすすめできる一冊。2023/08/17
taras_saco
2
ジャズを取り巻く社会、環境がよくわかる。2023/12/31
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