宝島社文庫<br> ストロベリー戦争 弁理士・大鳳未来

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宝島社文庫
ストロベリー戦争 弁理士・大鳳未来

  • 著者名:南原詠【著】
  • 価格 ¥779(本体¥709)
  • 宝島社(2023/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784299046031

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内容説明

『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作家、最新刊! そのいちごの名前は違法!?


絶体絶命からの大逆転ほど胸のすくものはない。
――大矢博子(書評家)※「労働新聞」令和5年2月27日掲載の書評より抜粋

種苗法、商標権、農業ってかなり大変なんです。生産者の苦労を助けてくれるキレキレの頭脳に読む手が止まらない。
――鈴木典子(ヤマト屋書店仙台三越店)



大震災からの復興を目指し、新品種“絆姫”の開発に成功した久郷いちご園。
そこに、大手商社の田中山物産から絆姫の名称は、商標権侵害との警告書が届いた。
さらに、クリスマスケーキに絆姫を使用することが決定している世界的パティスリー「カリス」から、
名称変更せずに解決か、全被害額を支払うかを迫られ――。
大手商社という巨大な敵から、いちごの名称と農家たちの熱い想いを守るため、
弁理士・大鳳未来は驚天動地の策に出る!

(著者情報)
南原 詠(なんばら・えい)
1980年生まれ、東京都目黒区出身。東京工業大学大学院修士課程修了。元エンジニア。現在は企業内弁理士として勤務。第20回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞を受賞し、『特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来』(宝島社)で2022年にデビュー。

※本書は2022年9月に刊行した単行本 『ストロベリー戦争 弁理士・大鳳未来』を文庫化したものです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

41
特許権侵害などを警告された企業を守ることを専門に東奔西走する凄腕の女性弁理士・大鳳未来。今度は出荷寸前に専門商社から商標権侵害の警告を受けた「いちごの名前」を守るために戦う第二弾。宮城県久郷出身の大学研究員・初田優希が開発に成功したいちごの新品種・絆姫。商標権を取得した大手商社にいったいどの段階で名称が漏れたのか。意図的に悪意を持ったそのアプローチに対して刻々と迫る期限、そして出荷できない大量のいちごという分が悪すぎる状況でも、決して諦めない未来が採った斜め上の解決手段には流石に度肝を抜かれました(苦笑)2023/08/04

えみちゃん

23
弁理士・大鳳未来シリーズ第2弾です。今度は《いちご》の商標権の巡る案件です。新品種《絆姫》の出荷を明日に控えたいちご園に大手商社から商標権侵害との警告書が届きその対応に当たることになるのですが・・。今回は前作よりも専門用語も少なくフルーツの商標権っということでより身近で判りやすかったです。それにしても極秘で生産されていたハズのいちごの情報が洩れ何年も前にその名称が登録されていたのか?《絆姫》の名称を変えることなく出荷するのは田中山の持つ商標権を潰すしかないのですが、最初から取りに行くつもりで大手商社が2023/08/15

ゆん

22
特許破りの弁理士、大鳳未来が今度は新品種の苺の商標権侵害の警告から守る事に。 今回は凄腕弁理士としては珍しく後手後手の対応にまわり状況は最悪に…。 新品種の苺「絆姫」の生産をしている久郷いちご園を守りきれるのか…!? 面白かった、商標登録や品種登録などなど専門的な部分は難しかったけど、女版半沢直樹的な未来の発想や度胸安心感を持てる。 ラストはとんでもない展開で流石にこれは読めなかった! 痛快でしたっ!2023/08/31

NAOAMI

18
特許とか商標とか法律の穴がどこまでのモノか。主人公の気づき=閃きが如何にスゴイ?それによって黒幕側がどれだけギャフンとなる?法律に疎い読者はピンとこない部分も多々。マイナス印象だった町村合併をも逆手に取っての終章相手側との一騎打ち(未来ひとりVS企業側関係者ゾロゾロという構図だったが)は読み応え十分+喧嘩上等のクソみそボロカスの口上なんか町奉行のお裁きなみにスカッとする。イチゴの商標を巡る弱者農家と悪徳商社の様が時代劇のそれに似ていて痛快。中盤まで追い詰められたネタが伏線となって帰結する流れは圧巻だった。2024/02/29

あんパン

13
おもしろい!圧倒的なエンタメ性を持った物語で、まるでエンドロールを見たような映画を見た感がある読後感だった。前作の「特許やぶりの女王」はVtuberの特許権を解決していく物語だったが今回はいちごブランド「絆姫」の商標権侵害に果敢に挑んでいく弁理士 大鳳未来の活躍と後半の大逆転劇が爽快だった。弁理士の仕事や商標権の説明など分かりやすく丁寧に書かれているのも作者の表現力に脱帽した。冒頭の新規開店したカフェでのタンブラーにデザインされたキャラクターを巡る商標権の争いから始まるところも私を釘付けにさせてくれた。2023/10/05

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