講談社の創作絵本<br> トットちゃんの 15つぶの だいず

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講談社の創作絵本
トットちゃんの 15つぶの だいず

  • ISBN:9784065319642

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内容説明

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<とうとう、トットちゃんの一日の食べものは、だいずが15つぶだけになってしまいました。>

『窓ぎわのトットちゃん』では描かれなかった、トットちゃんのもうひとつのお話を絵本にしました。

女優の黒柳徹子さんが自分自身の小学生時代をえがいた『窓ぎわのトットちゃん』。世界で2500万部以上のベストセラーとなり、「トットちゃん」と「トモエ学園」は世界中の人から愛されています。

トットちゃんの小学校時代は、日本が戦争をはじめた時代でもありました。

だいすきなパパ。トモエ学園の楽しいお弁当の時間。あまい、あまいキャラメル。<家族そろって、安心で、うれしかった毎日>から、いろいろなものがなくなっていきます。

そして、ある日、とうとう一日の食べものが、炒った大豆15つぶだけになってしまいました。トットちゃんは、15つぶをいつ食べるか、悩みに悩んで……。


長年ユニセフ親善大使として活動されている黒柳徹子さんの原点ともなる、トットちゃんの等身大の戦争体験です。

語りかけるような文章を書いてくれたのは、数々の賞に輝く児童文学作家の柏葉幸子さん。ジブリの「千と千尋の神隠し」に大きな影響をあたえた作品『霧のむこうのふしぎな町』など、魅力的なファンタジーを次々に生み出しています。

絵を手がけたのは、やさしい画風が人気の絵本作家・松本春野さん。「トットちゃん」といえば、いわさきちひろの絵を思い出しますが、松本さんは、いわさきちひろのお孫さんにあたります。大のちひろファンでもある黒柳徹子さんが、「かわいい!」と喜んでくれた令和のトットちゃんになりました。

戦争を描いてはいますが、小さいお子さんにも安心して読んであげられるように配慮してあります。いつも前向きで一生懸命なトットちゃんとはじめて出会うのにもぴったりな1冊です。


*読んであげるなら5歳くらいから
*ひとりで読むなら小学校低学年から
*すべての漢字にふりがなつき

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

196
黒柳 徹子の絵本を見つけたので、読みました。敗戦の8月に読むに相応しい絵本、子供たちに読ませたいですが、どこまで理解してくれるか心配です。ところで松本 春野は、いわさきちひろの孫なんですね。 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=00003770162023/08/21

ままこ

84
とっとちゃんの戦争体験。戦前のトモエ学園でのお弁当の時間と戦中の食べ物の対比が切迫した食糧難を物語っている。平和の大切さ、戦争によって起こる不安がとっとちゃんの視点で切々と伝わってきた。柔らかな水彩で描かれる絵は表情豊かで、色彩により当時の様子や心理状態も伝わってきます。黒柳さんがそのまま朗読しているような感じの絵本でした。〈原案〉黒柳徹子さん〈文〉柏葉幸子さん。〈絵〉松本春野さん(祖母がいわさきちひろさん)2023/11/09

☆よいこ

80
戦争関連絵本。黒柳徹子さんの幼少期(トットちゃん)を柏葉幸子さんが文章を書き松本春野さんが絵をつけた▽戦争をはじめる前は幸せだった日常が、戦争がはじまると「ねむいし、さむいし、おなかがすいた」になった。小学2年生のトットちゃんの1日分の食べ物はたった15つぶの煎り大豆のみ。朝封筒に入れてもらった大豆を握りしめてトットちゃんは学校に行く▽戦争はひもじいと言う黒柳徹子さんの体験談。私の祖父は少年兵として従軍しました。キャラメルが好物でした。いまでも仏壇にキャラメルをお供えします。2023.7刊2024/05/01

とよぽん

67
戦争がどれほど子どもの心に辛苦をもたらすか、1日の食料として15つぶのだいずを持って学校に行くトットちゃんの姿からわかる。それでも、極度の空腹に耐えてトットちゃんは家が焼けてないこと、ママも犬も生きていることに喜びを見いだす。健気だ。ただ、結末に至るところが急展開で少し残念だった。2024/01/10

@com

49
こういう時代もあったのです。当たり前の日常にも幸せを感じます。2023/10/08

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