艮(うしとら)

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艮(うしとら)

  • 著者名:山岸凉子【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 講談社(2023/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065322116

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内容説明

出版社に勤める樋口晶子は霊能者・由布由良の取材をすることに。半信半疑ながら、気になることを言われて……。表題作『艮(うしとら)』のほか『死神』『時計草』『ドラゴンメイド』の怪異・恐怖ストーリー3作品を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あたびー

49
出版社品切れで結局電書。短編4本収録。「艮」買った中古物件の勝手口が鬼門だったために様々なトラブルに巻き込まれる家族。関わったエセ霊能者を含め、何となく大団円になることが出来てホッ(*´∀`)-3「死神」所謂お迎えの話。私は先祖に迎えに来てもらいたくないよう。「時計草」公園で目が覚めた女性。その場所はどこかおかしい。「死神」と共に作者の死生観が色濃く現れている気がする。「ドラゴンメイド」世界一美しい祈祷書に描かれたメリジェーヌについての物語。それにしてもイマドキの電書はすごいね。2023/08/09

くさてる

45
いや素晴らしい。昔から変わっていない部分と、時代に合わせてアップグレードしている部分が両立している。独特の世界観と巧みな構成で語られるお話はすべて、山岸凉子の作品としか呼べないもの。現役のベテラン漫画家としての活躍をこれからも期待してます。2023/09/13

petitlyz

34
全部面白かった。鬼門、思わず自宅の間取り考えちゃった。マンションだったら関係ないかなあ?時計草も不思議な感じの後に怖くて良かった。2023/07/26

ぐうぐう

31
単行本初収録となる4つの短編を収めた『艮』。山岸凉子の描く恐怖漫画が、ホラーというよりかは怪談の感触を受けるのは、怖さの本質が違うからだ。実際にあった怖い話を漫画化してきた山岸は、そこで培った作術を手掛かりに、恐怖漫画を描く際に必ず語り手の生活を、もっと言えば内面を物語に投影させる。表題作も、外的な存在が侵入することで起こる恐怖が描かれているが、そこには主人公の日々の不安が影を落としているのだ。そこに親近感を抱くし、だからこそ怖くもある。(つづく)2023/08/06

A.T

27
ひさびさ、山岸先生を読む機会が与えられ、至福を味わう。「艮」、令和風の人物、ストーリー設定にも陰陽道が自然に織り込まれて、最初の1本目として軽快です。こなれてます、インチキ霊能者の女性と飼い猫君がいいコンビ。「死神」、病院のベテラン看護師が様々な患者の最期をみおくる… 医療関係者のクールさと陰陽道の絡みという… 運び方が見事で。「時計草」、身につまされます、主人公は私じゃないかって…。(続く…)2023/08/19

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