講談社学術文庫<br> 逸楽と飽食の古代ローマ 『トリマルキオの饗宴』を読む

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講談社学術文庫
逸楽と飽食の古代ローマ 『トリマルキオの饗宴』を読む

  • 著者名:青柳正規【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 講談社(2014/11発売)
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  • ISBN:9784062921121

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内容説明

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『トリマルキオの饗宴』は、古代ローマが生んだ風刺小説の金字塔『サテュリコン』の最も有名な場面である。そこに描かれた山海の珍味と美酒、かしずく少年奴隷たち、黄金の腕輪と銀の尿瓶……解放奴隷の成金富豪が催す饗宴の一部始終を解読。厖大な文献、考古・美術資料を駆使して、繁栄を謳歌するネロ帝時代の社会と、人々の人生観を再構築する。(講談社学術文庫)

目次

学術文庫版のまえがき
目次
第一章 ペトロニウスと皇帝ネロ
第二章 トリマルキオの饗宴
第三章 ドラマとしての饗宴
索引・用語解説・註記
参考文献・略号

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aisu

11
いきなりボール遊びしたり、銀の尿瓶!で人前で用を済ませたり、奴隷の髪が手を拭くタオルだったりで驚いたが、最後まで、しきたりや、食べ物や器に驚きながら読んだ…2014/10/13

mahiro

7
古代ローマの宴会を知りたくて手に取ったが目的以外に興味がいった。『トリマルキオの饗宴』と言う富豪の催す宴が描かれているのだが開催者も大部分の招待客も解放奴隷なのだ。皆それなりに事業をして裕福でローマ帝国の経済活動の一端をになっている…ある種の役職についている者もいる。制限や差別はあるにしても元奴隷身分の人達がこのように力を持った存在とは知らなかった。趣向を凝らしたらしい豪華な料理は現代日本人の感覚では余り美味しそうではなかった。丸ごと料理が多かったし猪?の腹を割いたら小鳥がとびだしたりなど…2014/08/08

yusukesh

5
題名そのままの内容。フィクションで皇帝(ネロ?)も読者に想定して作られた小説。原文を示し、それに解説を入れるという形で展開される。古代ローマ時代には午後3時頃より風呂に入り毎晩のように有力者主催の響宴が開かれていた。友人知人ばかりではなく、実質見ず知らずの人も呼ばれることもあり、そうした主人公がトリマルキオ邸に呼ばれた設定。トリマルキオは解放奴隷からの成り上がりであり、ローマ社会の世俗の部分が非常に浮き彫りになっている。パーティーはたまに呼ばれて、早めに終わるのが良いのだろうなと、読みながら思った。2012/06/04

tama

4
図書館本 ある人が読んでるのを見かけて。「へぇ!」多い。書かれたのが皇帝ネロの時代で、ネロに対する風刺を隠してあるそうですが、解説読みながらでもあんまり風刺を感じなかった。読込みが浅いんです。馬鹿みたいに食べさせますね。この過剰な感じは東野・キリコのくどいやり取りに似ている。「ローマ人は吐きながら食う」っていうシーンはありませんでした。それにしてもヤマネ食べちゃうんだ~ 物凄く可哀想! ローマの飽食を知る入門編にはちょうどよいかも。2014/10/31

コン

3
ローマ社会の一端を知りたくて読んだ。上流社会のほんの一部とはいえ、このような饗宴がほぼ毎日か。逸楽と飽食と謳われるだけはあるね。でも現代人の富裕者層と比べるとどうなんだろう。2012/11/14

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