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内容説明
大好きだった彼女に振られ、夢にも破れたリク。
独身で生きていくことに不安をおぼえるミミ。
両親を亡くし叔父と暮らす女子高生の紺。
3人は、魔女とギャルの二面性を持つきらりとの出会いで、
少しだけ心の傷が癒えていく――。
そんなきらりにもピンチがおとずれ……。
この「わずらわしさ」は、もしかしたら「愛しさ」なのかもしれない――。
「第26回 手塚治虫文化賞」新生賞の著者が描く、「ひとり」と「ひとり」の物語、
上下巻同時発売。
■谷口菜津子ビームコミックス既刊■
・『彼女は宇宙一』
・『彼女と彼氏の明るい未来』全2巻
・『教室の片隅で青春がはじまる』
■[コミックビーム]公式Twitter■
@COMIC_BEAM
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JACK
9
☆ おひとり様ばかりが住むアパートとちょっと変なコンビニを舞台に、住人たちの心の触れ合いを描く物語。ひとりが楽でいいと思っていても、病気になったり悩み事があったりするとどうしょうもなく心細くなる。プロのミュージシャンを目指していた青年、いじめられていた親友を助けられなかった女子高生、夫を病気で亡くした未亡人。みんなそれぞれ苦しんでいるが、お互いを助け合おうとしている姿がとても温かく、素敵です。谷口先生の作品は柔らかくてほんわかしていますが、辛いことを乗り越える強さが描かれていて感動させられます。オススメ。2023/12/31
くろねこ文学
8
心にジ~ンと来た! 一人暮らしの同じアパートの住人たちが主人公。それぞれ不安や哀しみを背負ってるんだけど、きらりさんを中心に交流を持つことで、1人だけど独りじゃないって気づいていくあったかいお話。泣ける😭コンビニ店員きらりさんは一見ギャルだけど、実は哀しみを背負ってる人。同じアパートの孤独な住人とのふれあいが繰り広げられる。他人と分かり合うって大事だな。孤独な人々もちょっと勇気を出して相手を知ろうとすると、意外な世界が広がるのですね。こんな風に生きられたら良いなあ✨2023/07/12
桐一葉
7
私、なんやかんやいうてもこれって偽善かもな…って思う時がある。すっごく強いわけでもないし、ここまでって線引きもするし、差別や偏見もちませんって思いながらもどっかで偏ってて誰かを傷付けるようなことしてる。せやのに見ず知らずの人がそこかしこで助けてくれる。それに恩返しできひんからせめて誰かの助けになるようなことで返したいって思う。そんなんの繰り返しやな。ってことを思いながら、読了。めちゃくちゃすきな作品!今年いちばん!2024/03/07
コリエル
6
完結。とても良かった。ひとりぼっちが集まって、ぬくもりを分け合うようなエピソードたち。ダウナー店長も意外と気に入ったので、どんな人だったのかもう少し知りたかった気もする。2023/07/15
わーぷ
4
きらりに救われたアパートの住人たちが、最後にきらりを救う流れがとても良かったです。自分のことをひとりぼっちだと感じてしまうのは、身近にいる人の存在が見えてない自分自身の認識の問題なのかもしれませんね。「ぼくたちみんなひとりぼっちだけど」「隣り合い暮らすひとりたち」 2023/12/01