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  • 著者名:佐クマサトシ
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 左右社(2023/07発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784865283747

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内容説明

寡作でありながら作品を発表するたび強い印象を残し、新世代の歌人として最注目の著者、待望の第一歌集。
目の前の日常から、ここではない日常に。 わたしたちが日々のなかで思い、交わし、つぶやく、なにげない言葉のすべてが詩になる――ドミニク・チェン

2011年短歌研究新人賞最終候補作となった表題作、書き下ろし作品を含む235首を収録。

起動したばかりの画面。デフォルトの状態。テストパターン。本当は何も書きたくないのに、〈私〉がやってきて、指がクリックする。スイッチがONになる。0が1になる。オブジェクトが生まれる。大袈裟だと思う。短歌を詠むだなんて。(著者あとがきより)

〈収録作品より〉
真夜中にアナウンサーが喋るからそれを流して過ごす真夜中
僕たちの恋の終わりや始まりのまさにその瞬間にCM
バスタオルきれいにたたむ 空港に住所があるのを認められない
AならばBでありかつBならばAであるとき あれは彗星?
問い合わせが殺到したという曲を僕だって何回も聞いていた
2.で「はい」と答えた方にお聞きします。いいえと答えたのでとばします
Googleのロゴで初めて名前を知った科学者だがその業績は素晴らしい
晩年は神秘主義へと陥った僕のほうから伝えておくね
クリスマス・ソングが好きだ クリスマス・ソングが好きだというのは嘘だ
本当に大事なものはいつだって名前 それが二つある犬
本日の放送は終了しました。私はまだ、考え事をしています

目次

I
標準時
接近はするがしかし重ならない
風も吹く
solution
still/scape
さらにラジカルに何もしない

II
vignette
内容だけのものが動いている
すべての可塑的な者たちに告ぐ
ただ言葉は老いて西へ
slice of
スモール・スキップ

あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

qoop

4
日常の奥に踏み込んだか日常から何かを削ぎ落とすかしたような、硬い手触りの異質さ。/私から自己紹介をしますから主語を補い聞いてください/工場でライン生産されているものを鞄の中に詰め込む/空港のそばにいるからペルーとか、普段は遠いところが近い/真っ白な食器を新聞紙で包む 新聞紙に貨物船の写真/クリスマス・ソングが好きだ クリスマス・ソングが好きだというのは嘘だ/キジバトとハトが並んでいるということの並んでいるということのこと/権力はこのようにして打ち上げたフライをレフトは取り逃がすのだ2023/09/10

トマス

2
身も蓋もない現実が短歌という形を与えられて変身するタイプの作品はやっぱり面白い。音をしっかり守りながら人を食ったような中身の短歌も、言葉を詰め込んだ破調が生む心地よい短歌も魅力的。リズムを効果的につくっていて、溢れる字数をすんなり詠める自然さが見事。2024/01/21

0
遅れてくる友達を待つ時間に買ってサイゼリヤで読んだ。「クリスマス・ソングが好きだ クリスマス・ソングが好きだというのは嘘だ」を以前何かで知って面白いと思って他のも読んでみたくて買った。「クリスマス・ソング〜」に近い味の短歌が結構あって嬉しかったし、この人の作る他の味の短歌も面白くて面白い人だなと思った。自分の中に面白さくらいしか短歌の評価軸がない現状が悔しい。2025/12/28

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