河出新書<br> 女ことばってなんなのかしら? 「性別の美学」の日本語

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河出新書
女ことばってなんなのかしら? 「性別の美学」の日本語

  • 著者名:平野卿子【著】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 河出書房新社(2023/07発売)
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  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309631622

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内容説明

日本語の「女ことば」。それは日本人に根付く「性別の美学」の申し子である。翻訳家としてドイツ語・英語に長年接してきた著者が、女ことばの歴史や役割を考察し、性差の呪縛を解き放つ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

60
【独特の助詞や間投詞をもつ、世界でもあまり例のない「女ことば」が生まれた根底には、日本独自の「性別の美学」がある】翻訳家として西洋語に長年接してきた著者が、「女ことば」が産まれた土壌と歴史的背景、また、そこから生じる日本の女と男の関係性を見つめ直した新書。<わたしたち女にとって大事なのは、明確な意思表示をすることであり、そのためには過剰な配慮をした曖昧な「女らしい言い回し」をやめるべき/この国のジェンダー格差がなくならないのは、既得権益を手放さないホモソーシャルな男社会にその最大の原因がある>と。同感!⇒2023/09/19

marumo

21
読友さんありがとう本。ひろゆきにやり込められるフェミさん達を残念な気持ちで見ていたけど、その手の残念感ゼロ。博覧強記の著者が語る女ことば、日本語、外国語の話は何より知的好奇心を満足させてくれる。少年と少女は対ではなく、何故「少男」ではないのか。女偏と対になるのはにんべんだとか。小説内で男は苗字、女は名前で表記される不思議(最近、女も苗字で表記されることあるけど、こっちが「え?女?男?」って思っちゃう…。毒されてるわ)について。そして問題なのは女ことばではなく女らしい言い回し。自己主張を投げてはダメだよね。2023/09/24

ヒラP@ehon.gohon

20
言葉の使われ方を通して、日常生活における性差意識を考える本です。 日ごろ使っている言葉、様々なシチュエーションの中で、無意識に性差感覚を身につけている自分を再認識しました。 之が男女格差の根源だと言われてしまうと、たじろぐばかりです。2024/03/23

おおにし

15
(読書会課題本)女性は「腹減った」とは言えず「お腹が空いたわ」と言わなければならないのはなぜか。そんな女ことばの起源を探る本。根底には日本語が元来女性的な言語で、無主語、自動詞、受け身や遠まわし表現を多用することで、不要な対立をさけるという特長をもっていた。その一方で女性に「女性的言い回し」の女ことばを使うことを強要して、自分の意見を言えない状況を作ってきたという歴史がある。女ことばはなくす方がよいが、最近の若い女性は中立語を好む傾向があり、「女ことば」は消滅していくであろうと著者は予測している。2024/02/20

マツユキ

13
読んでいた本の女子中学生の言葉遣いが気になったので、積読になっていたこの本を。女言葉は普段の生活では意識しませんが、面白いテーマ。日本の文化と歴史、海外の女性差別との違いなど、興味深かったです。読んでみると、日本も悪くないんだけど(カップル文化はいや)、本当、何故こうなったんだろう。普段から、意志がちゃんと伝わる話方を意識しとかないと。2024/01/19

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