集英社文庫<br> 恐るべき太陽

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集英社文庫
恐るべき太陽

  • 著者名:ミシェル・ビュッシ【著】/平岡敦【翻訳】
  • 価格 ¥1,672(本体¥1,520)
  • 集英社(2023/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087607840

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内容説明

画家ゴーギャンや歌手ジャック・ブレルが愛した南太平洋仏領ポリネシアのヒバオア島。謎めいた石像ティキたちが見守るこの島に、人気ベストセラー作家と、彼の熱烈なファンでもある作家志望の女性5人が〈創作アトリエ〉のために集まった。だが作家は失踪、彼女らは次々に死体となって発見される……。最後に残るのは、誰? 叙述ミステリーの巨匠ミッシェル・ビュッシが満を持して放つ、アガサ・クリスティーへの挑戦作! 手掛かりはたくさんあるのに騙される……。

目次

恐るべき太陽
海に流すわたしの瓶 第一部
海に流すわたしの瓶 第二部
海に流すわたしの瓶 第三部
海に流すわたしの瓶 第四部
海に流すわたしの瓶 第五部

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

298
信頼できない語り手系の叙述トリック物によく見られる欠点が諸々詰め込まれた作品。芸の細かさは認められても、解決編が作者のこだわりを披露するだけの、国語のテストの答え合わせになってしまったり、トリックを成立させるために、不自然なほど登場人物間の会話やコミュニケーションが不足して、違和感や読みづらさを隠しきれずに、小説としての風味を著しく損なってしまっているのは致命的。解説で阿津河氏が、そういう不安定さはフランスミステリ特有みたいなフォローを入れており、きっと同じような気持ちになったんだろうなと思った。2024/03/05

starbro

240
2023年本格ミステリ海外篇第一位ということで読みました。ミシェル・ビュッシ、初読です。アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」のオマージュ、面白くなくはないですが、このミスの7位くらいが順当ではないでしょうか❓ タヒチには行ったことがあるので、この小説の舞台の情景が目に浮かびました。 https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-760784-02024/01/27

yukaring

106
これは騙されること間違いなし!鬼才名高いビュッシが放つクリスティーへの挑戦作。カリスマ作家による創作セミナーのため南の島ビバオア島に集まった5人の作家志望者たち。ペンション《恐るべき太陽荘》で課題をこなす5人の女性とその同伴者の2人だが謎めいた状況で作家は失踪、参加者たちも次々に死体で発見される。彼女たちの書いた手記や原稿、日記によって構成されていくストーリーは少し読みにくい部分もあったがそれも作者の計算のうち。パズルのピースが揃い、張り巡らされた伏線が怒涛のように回収されるラストにはすっかり降参だった。2023/06/09

遥かなる想い

98
2024年このミス海外第7位。 クリスティの「そして誰もいなくなった」を イメージさせる作品である。 南太平洋のヒバオア島で 人気作家と 5人の作家志望の女性たちに次々と起こる 異変…誰が残るのか?そして真犯人は誰なのか?物語は登場人物の独白で進むが、 どれも怪しく真実がわからない。語り手の罠に嵌りながら、ミステリーを楽しむ…そんな 昔ながらの読書だった。2024/01/16

cinos

76
騙されました。信用できない作家の小説がなんともはや。でも長かった。2023/06/25

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