内容説明
キリスト教抜きに世界のスタンダードは理解できない!
旧約・新約聖書を丁寧に解説、「救世主」「アダムとイヴ」「三位一体」「クリスマスツリーと十字架」「原理主義」「進歩主義とグローバリゼーション」などのキーワード/トピックから、キリスト教理解を立体的に組み上げる。信仰生活のリアル、各宗派とのかかわり方など、実践的なガイドも盛り込んだ、非キリスト教文化圏に住まう「普通の日本人」のための最良の入門書! 混迷の時代、普遍宗教が示す未来とは?
[目次]
はじめに 教養としてのキリスト教
キリスト教を読む
キーワードで考えるキリスト教
三次元で読むキリスト教
知の道具箱
おわりに
学術文庫版へのあとがき
目次
はじめに 教養としてのキリスト教
キリスト教を読む
キーワードで考えるキリスト教
三次元で読むキリスト教
知の道具箱
おわりに
学術文庫版へのあとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
95
タイトルを見て、竹下節子先生に導かれてキリスト教に入門したら大変なことになるのではと心配になって手に取った一冊。案の定、エリゲネスの汎神論、ルナンの史的イエス、アダム・カドモンなどが生き生きと記述され、こりゃヤバイという不安は的中。でも心配ご無用。言うまでもなく、本書は、信仰としてのキリスト教入門ではなく、知的理解としての入門である。竹下先生の本は、(カトリックに寄りすぎていることも含め)神学的な意味で違和感を感じる部分もあるが、西洋史と絡めた蘊蓄が豊富で、刺激に満ちていつも楽しく読んでしまう。2023/09/20
優希
44
自分の信仰対象の原点を改めて知ることができました。キリスト教なしに世界は理解できないというのは大袈裟かもしれませんが、実践的ガイドが織り込まれていて学びになります。普遍的宗教がどう未来へと誘うかも考えさせられました。2023/07/15
ふゆきち
3
旧約含めた各聖書の解説が有用です。あとは三章の後半あたり、現代のキリスト教について書かれた部分が他の入門書にはなかなか載っていないような気がして、興味深く読みました。2023/07/23
BIBLIOTHĒCA TAKUYAE
1
読書会本 前半の文書ごとのあらすじは案内にも、整理にも有益だった。ただ、後半に関してはYHWHの読み方、ダイモーンから派生した語やセム語についてなど間違っていると言わざるをえない記述が散見される。またキリスト教関連の本を読んでいると頻出する語の表記に、日本で広く流布しているものと異なる形を取っているものが、とりわけ巻末のキリスト教史の部分に目立つ。そのためキリスト教入門どころかむしろ混乱を招くような気もするので、全くの初学者は避けるべきだろうというのが正直な感想。2024/01/26