内容説明
キリスト教抜きに世界のスタンダードは理解できない!
旧約・新約聖書を丁寧に解説、「救世主」「アダムとイヴ」「三位一体」「クリスマスツリーと十字架」「原理主義」「進歩主義とグローバリゼーション」などのキーワード/トピックから、キリスト教理解を立体的に組み上げる。信仰生活のリアル、各宗派とのかかわり方など、実践的なガイドも盛り込んだ、非キリスト教文化圏に住まう「普通の日本人」のための最良の入門書! 混迷の時代、普遍宗教が示す未来とは?
[目次]
はじめに 教養としてのキリスト教
キリスト教を読む
キーワードで考えるキリスト教
三次元で読むキリスト教
知の道具箱
おわりに
学術文庫版へのあとがき
目次
はじめに 教養としてのキリスト教
キリスト教を読む
キーワードで考えるキリスト教
三次元で読むキリスト教
知の道具箱
おわりに
学術文庫版へのあとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
98
タイトルを見て、竹下節子先生に導かれてキリスト教に入門したら大変なことになるのではと心配になって手に取った一冊。案の定、エリゲネスの汎神論、ルナンの史的イエス、アダム・カドモンなどが生き生きと記述され、こりゃヤバイという不安は的中。でも心配ご無用。言うまでもなく、本書は、信仰としてのキリスト教入門ではなく、知的理解としての入門である。竹下先生の本は、(カトリックに寄りすぎていることも含め)神学的な意味で違和感を感じる部分もあるが、西洋史と絡めた蘊蓄が豊富で、刺激に満ちていつも楽しく読んでしまう。2023/09/20
優希
46
自分の信仰対象の原点を改めて知ることができました。キリスト教なしに世界は理解できないというのは大袈裟かもしれませんが、実践的ガイドが織り込まれていて学びになります。普遍的宗教がどう未来へと誘うかも考えさせられました。2023/07/15
おはぎ
11
歴史を辿るという意味のキリスト教の入門というより考え方を知ることがメインの本。エッセイ風?他の歴史本と併用した方がいいかもしれないがこれはこれで面白かった。2024/05/10
ラウリスタ~
9
神学者ではなく、比較文化について学び、フランスで生活していた人による、実践的なキリスト教入門という感じがする。思想、美術などの専門性に基づくものというよりも、あるいは信仰者としての悩みというのでもなく、門外漢として分からないところを一緒に調べ書いているといった教科書。講談社学術文庫の常として、注がひとつもないので学術的な入門書としては使えないのが難点だ。最後のブックガイドも著者名を記さずタイトルだけなど、書誌一覧としては厳しいのと、それらがどれほど吟味されたリストなのか判断しにくいのが難点。とはいえ有益本2024/11/25
ササキアンヨ
7
わかりやすくて良かった。キリスト教の概論を知るにはちょうどいい長さだ。偏見やイメージから来る無知を正してもらった気分になる。これからの勉強に役にたつ一冊。2024/10/03