内容説明
物語の舞台は、歴史ファンの間でも注目度の高い清代末期の光緒25 年(1899 年)。
中国大陸に進出したイギリス、ドイツ、フランスをはじめとする西洋列強は、中国各地で分割支配を強めていた。
そんな列強諸国に対抗すべく、「扶清滅洋(清を扶け西洋を滅ぼす)」のスローガンを掲げた「義和団」を名乗る集団が、
山東省での暴動をきっかけに各地に広がり、社会は不安定な状況であった。
そんななか、杭州・西湖のほとりにある孤山に暮らす数え年で二十一歳の丁仁は、
金石学者である父・丁立誠の後を継ぎ、学究に勤しんでいた。
ある日、生薬である「竜骨」に神秘的な図形や文字のようなものが刻まれていて、北京で騒動になっていることを耳にした丁仁は、
丁家にかねてから出入りする北京在住の雑貨商人・元突聘に、その子細を尋ねようとする──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
17
潮2021年7月号〜2023年1月号のものに加筆修正し、2023年7月潮出版社刊。発掘された竜骨に刻まれた文様の秘密を解き明かす中国清時代の物語。展開に冗長さがあるものの思念による時空遡行というファンタスティックなアイデアと一力節に驚愕。雑誌連載はまだ続いているようなので、続編が楽しみです。2023/08/27
koba
5
義和団の騒乱が広がりを見せ始めた清朝末期の北京で、神秘的な文字が刻まれた竜骨が発見される。その謎を解くため、主人公の丁仁は幻術で殷の紂王時代へ行き、占卜のあらましを目にする。起承転結せず、消化不良の読後感。2023/08/12
まぶだむ
3
え、これ一冊まるごと序章ですか?風呂敷広げたところで終わり?そんなぁ、生殺しじゃないですか。 完結してから、再読します。2023/10/03
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