内容説明
精神病院に収容された男が口にしたのはクトゥルーのルルイエ語だった。彼の身にいったい何が? またもホームズが古き神々に挑む
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
126
ホームズとクトゥルー神話の組み合わせが、相変わらず快調で面白いパスティーシュ第二弾。前作から15年後のロンドンでも、名探偵はおぞましい異形の神々と戦い続けていた。正典で語られた数々の事件は、闇の勢力との闘争の裏返しであった経緯が巧みに織り込まれている。ワトソンの妻メアリーは怪物に殺されていて、しかもイレギュラーズとウィギンズの正体が実はという部分は思わず笑える。しかも死んだはずのモリアーティ教授が甦るのだから、作者のサービス精神には感服する。三部作の予定が番外編も出るとのことで、ぜひ全巻を訳出してほしい。2023/08/23
sin
75
あれから十五年…ホームズとワトスンは文字通りのクトゥルーハンターとして活動を続けていた。正典で解決した数々の事件も、実際にはモンスターとの対決であった。そして新たな事件が二人を待ち構えており、最後にあの忌むべき名を持つ人物の消息を知らされる。第2部では彼らが巻き込まれた事件の発端が日記と云う形で綴られるが、物語の鍵となる禁断の実験と、モンスターの採集探検…果たして北米大陸にその生息を期待して良いのやらと違和感はさておいて、ヤバイヤツが登場する。ただ正典に準えて物語を組み立てる生真面目さは時に窮屈に感じる。2023/08/01
yukaring
65
ホームズの〈クトゥルー・ケースブック〉第2弾。前作でホームズがクトゥルーの神々と対決してから15年。その間もホームズとワトソンはロンドンの犯罪者だけではなく邪悪な闇の力と戦い続けていた。今日も食人種ガーストに追われ命からがら逃げる2人。グレグスン警部の依頼で精神病院を訪れた2人はクトゥルーの言語を書き殴る不気味な患者と遭遇。彼の残した記録には「ミニカトニック川をさかのぼる旅」で起こった驚くべき出来事が綴られていた・・。人外のものと戦うホームズにはまだ慣れないが前作より謎が魅力的で引き込まれる冒険譚だった。2023/11/27
ひさか
38
2023年7月ハヤカワFT文庫刊。シリーズ2作目。前作から15年後、古き神々のエキスパートとなったホームズとワトソンが活躍する。ホームズやワトソンが出てこない謎を記した日記の話が長く続き退屈。共感できるところは少ない。ひとまず大団円。さて次巻の按配はどうかな~。2024/03/31
ワッピー
38
クトゥルー・ホームズ2作目。前作で宿敵を葬ったホームズたちは、相も変わらず怪異な事件に追われ、疲労困憊。グレグスンの依頼で精神病院に収監されている患者を訪ったホームズたちが発見したのは書き殴られたルルイエ文字だった。そしてその患者は姿を消し、ホームズたちは危険を冒して荒野の道を辿る。途中挟まれるその患者の手記に記された米国奥地の危険な忌地での出来事、そして忌まわしい脳手術の結果。荒野でホームズを待ち構えていたモノの正体、そして正典を裏返した怪異との闘いには賛否両論ありそう。次の翻訳は果たして出るのかな?2023/08/13
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