内容説明
動物にも意識があり、ほかの動物が死ぬと悲嘆にくれたり、相手を騙したりと知性があることがわかってきた。これまでは科学でも哲学でもヒトと動物は違うものとして考えてきたが、さまざまな研究から、程度は異なるもののこうしたヒトと同じ認識力があり、集団で生きる上での道徳さえもある。ではヒトと動物を比べてみたらどちらがより平和に暮らしているのだろうか。高度な能力を持つはずのヒトはなぜ不幸なのだろうか、その愚かさを明らかにする。
目次
序章
第1章 「なぜ」のスペシャリスト―帽子と賭けとニワトリの尻
第2章 正直に言うと―嘘の力と落とし穴
第3章 死の叡智―未来を知ることのマイナス面
第4章 ゲイのアホウドリが邪魔をする―ヒトの道徳の問題点
第5章 幸せなミツバチの謎―避けては通れない「意識」の話
第6章 予測的近視眼―目先だけの先見性
第7章 人類例外主義―僕たちは勝者なのか?
エピローグ 僕がナメクジを助ける理由
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
55
面白かった。 動物認知学 動物には心があるか、未来を考えることができるか、など。 動物と人間どちらが幸福か 人間に中途半端な知能があったから地球温暖化は取り返しがつかない段階に。1968年から危険性を訴えた人々がいたのに何も対策が取られなかった2023/09/19
於千代
1
動物の行動学・認知学を専門とする著者が、動物の行動や知性を通して人間中心主義を批判する一冊。動物の行動から人間を論じるアプローチには今ひとつ納得しきれなかったが、人間が動物より上位にあるわけではないという主張や、文化的・倫理的タブーもまた恣意的なものであるという指摘は尤もだと感じる。また、紹介される動物のさまざまな行動や動物の知性についての論考は非常に興味深かった。2025/05/11
takao
1
ふむ2023/10/18
Da sein 治
0
倫理的で、有意義で、とても不愉快な内容だ2025/05/10
-
- 電子書籍
- レベル1から始まる召喚無双 第16話【…
-
- 電子書籍
- おっさん底辺治癒士と愛娘の辺境ライフ~…