内容説明
月面調査隊が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。すぐさま地球の研究室で綿密な調査が行なわれた結果、驚くべき事実が明らかになった。死体はどの月面基地の所属でもなく、世界のいかなる人間でもない。生物学的には現代人とほとんど同じにもかかわらず、5万年以上も前に死んでいたのだ。いったい彼の正体は? 謎は謎を呼び、一つの疑問が解決すると、何倍もの疑問が生まれてくる。調査チームに招集されたハント博士は壮大なる謎に挑む……。ハードSFの巨匠ホーガンのデビュー長編にして、不朽の名作。第12回星雲賞海外長編部門受賞作。/解説=鏡明/*本電子書籍は『星を継ぐもの』(創元SF文庫 新装新版 2023年7月7日初版発行)を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
中嶋YN
127
割と読みやすいSF小説。つかみの設定が秀逸。続きが読みたくなる一冊。2023/01/31
のり
107
まず初版が80年という事に驚き、その時代に違和感なく、これほどの技術力を描いた事に脱帽。月面で発見された死体は5万年前のものだった。しかも、今をも凌ぐ科学力を併せ持っていた。解明の為に集められた様々な分野の専門家達。いったい「チャーリー」と名付けられた者は何処からやって来たのか?仮説を積み重ね、真実にたどり着いた時には、心底納得させられた。ラストの「コリエル」の文字には、よく生き残ったと称賛したい。2024/04/04
Kepeta
101
「100刷」という帯に惹かれて長年の課題図書をついに読む。これまで読んできたSFとは少し毛色が違って学術ミステリみたいな趣き。これはこれで面白いですよね。ダンチェッカーの最終仮説はかなり早い段階でそれしかないだろと予想がつきましたが、ハントの仮説の方はまさしく「驚天動地」でヤラれました。科学力とそれが切り拓く明るい未来に対する確信、登場人物の全体にアッパーな雰囲気、そして我々には星々を継ぐ権利がある!と言い切れる勢いに時代を感じます。本作の舞台って数年後ですよね...2024/04/11
keroppi
89
シリーズは、この1巻目だけは読んでいたのだが、新版でシリーズ刊行、しかも第5部刊行というので、再読した。星野之宣の漫画化作品は読んでいるので、読みながらなんとなく星野之宣の絵が浮かんでくる。宇宙と時間を股にかけた壮大なミステリー。読み直しても、この世界観に引き込まれていく。続編も読んでいこうと思う。2023/08/26
海燕
87
SFは読まなかったが、何となく思い立ち「夏への扉」との二択で本書を手に取った。1977年の作品。この文庫は1980年初版で2022年までに104版を重ねているから驚く。手元の本は2023年に新版として出たもの。古さを感じさせない訳だったが、新訳とは書かれていない。当初からこの訳だったのでしょうか? 本作では架空の惑星、人種、宇宙史が描かれ、しっかり把握していかないと理解が追い付かなかった。科学は好きだが、それだけでは足りない気がした。SFにハードとソフトの区分があることも知った。次は何を読もうか。2024/02/16




