創元SF文庫<br> 星を継ぐもの

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創元SF文庫
星を継ぐもの

  • ISBN:9784488663315

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内容説明

月面調査隊が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。すぐさま地球の研究室で綿密な調査が行なわれた結果、驚くべき事実が明らかになった。死体はどの月面基地の所属でもなく、世界のいかなる人間でもない。生物学的には現代人とほとんど同じにもかかわらず、5万年以上も前に死んでいたのだ。いったい彼の正体は? 謎は謎を呼び、一つの疑問が解決すると、何倍もの疑問が生まれてくる。調査チームに招集されたハント博士は壮大なる謎に挑む……。ハードSFの巨匠ホーガンのデビュー長編にして、不朽の名作。第12回星雲賞海外長編部門受賞作。/解説=鏡明/*本電子書籍は『星を継ぐもの』(創元SF文庫 新装新版 2023年7月7日初版発行)を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のり

88
まず初版が80年という事に驚き、その時代に違和感なく、これほどの技術力を描いた事に脱帽。月面で発見された死体は5万年前のものだった。しかも、今をも凌ぐ科学力を併せ持っていた。解明の為に集められた様々な分野の専門家達。いったい「チャーリー」と名付けられた者は何処からやって来たのか?仮説を積み重ね、真実にたどり着いた時には、心底納得させられた。ラストの「コリエル」の文字には、よく生き残ったと称賛したい。2024/04/04

keroppi

88
シリーズは、この1巻目だけは読んでいたのだが、新版でシリーズ刊行、しかも第5部刊行というので、再読した。星野之宣の漫画化作品は読んでいるので、読みながらなんとなく星野之宣の絵が浮かんでくる。宇宙と時間を股にかけた壮大なミステリー。読み直しても、この世界観に引き込まれていく。続編も読んでいこうと思う。2023/08/26

まちゃ

86
『星を継ぐもの』シリーズ4作品が新版で連続刊行、今冬に第5部刊行ということで手に取りました。原書初版が1977年、日本語初版が1980年。時代を超えて読み継がれてきただけのことはあるSFの名作。大変面白かったです。次作が楽しみです。2023/07/17

ヒデキ

76
この作品、以前に読んだのは、星野版のコミックの連載前でしたから、およそひと昔前になります。 でも、面白さは、健在でした。 SFの面白さが、詰め込まれた作品で一個一個の謎を科学的に解明していくのが、とっても面白かったです。 しかし、私の個人的な問題ですが、カタカナ人名に慣れるまで時間がかかってしまいました。 星野版のコミックについ、イメージが、引っ張られてしまいましたが、続編、やっぱり買ってしまいそうです2023/07/19

ダミアン4号

57
月で発見された赤い宇宙服を着た人物…チャーリーと名付けられた遺体は5万年前のものだった。彼は地球人なのか異星人なのか?遺品から現生人類を超える高度な文明を持っていた事が推測され…彼らは何故、地球上に何の痕跡も残さず消え去ってしまったのか…木星の衛星では宇宙船と巨人の様な異星人の骸骨が見つかり…近未来を舞台にした壮大なSF。奇しくもUFO実在を認める報道や異星人と思しきミイラのニュースが流れ“We are not alone”懐かしい映画を思い出す。子供の頃、夢中で読んだSF小説の様なワクワク感が止まらない2023/10/17

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