内容説明
魔導士の訓練校ネレイス城は百年前に反乱を起こし処刑された王子たちの幽霊が出るという城。夜になると目撃される不気味な幻、どこからともなく聞こえる声、人が消えるという噂。だがこの城には、もっと恐ろしい秘密が隠されていた。孤児として育てられ、虐げられたせいで口がきけなくなってしまった少女ル・フェ、聡明で不正を見逃せず、妥協を許さないがゆえに孤立してしまったセレス、臆病で事なかれ主義の自分に嫌悪を抱いているギイ。ネレイス城で出会った三人が城の謎に挑む。『魔導の系譜』の著者が力強く生きる少年少女の姿を描く感動作。/【巻末付録】漫画=イヌヅカヒロ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タッキー
12
魔導の系譜シリーズが面白かったので、その作者の作品ということで、作者買いした一冊!てっきり魔導の系譜と全く違うものと思っていたのですが、他の人の感想を読んで、じつは前日譚とのこと。登場人物をすっかり忘れてました😅登場人物がイキイキとしていて飽きずに読めて、また世界観もすごく良かったです。最後は、ここから先の続きが読みたいと思いました。2023/10/26
century-century
6
ミステリーと少年少女の冒険物語が、上手い具合にファンタジーの世界観に組み合わさっていました。一応シリーズものの続きなんだけど、これ一冊でも楽しめる作品になっていると思います。ル・フェ、ギイ、セレスの3人もそれぞれ等身大で、悩みながらも前に進む姿に勇気が湧いてくる。そしてイヌヅカヒロさんによる挿絵と4コマ漫画も良かった!こういうサービスしてくれるとは思わなかったので、思わぬサプライズをもらった気分。前作4冊も改めて読み返してみたくなりました。2023/07/23
ユキタ
5
面白かった。ギイがついに本名を明かしたシーンが重要そうに書かれてて「?」と思ったら、もともと別にあるシリーズの前日譚にあたる1冊だったのね。十二国記の存在を知らずに「魔性の子」を読んだみたいなものかしら。メインシリーズも探して読んでみようかな。2024/01/18
トーナ
4
真理の織り手シリーズの前日譚ということに読み始めてから気づきました。概要とか全然見てなかったので…。あちらに登場していたキャラがたくさん出てきますが、どれもあちらとはかなり違った印象のキャラ性になっているのが新鮮でした。特に一人は、そもそも登場回数が少ないゆえに噂や立場での描写が多く、それ基準の印象だったのがほぼ真逆に変わったので衝撃ですらありますね。2024/02/07
せんじつ
1
面白かった! 最後急に時間が飛んだから、その間のことも読みたいな。3人のこともっと知りたい。かわいいね。続きでるかな。2023/12/19