内容説明
長屋に暮らし縁結びの仕事に生きがいを感じているおえん。だが、三十路半ばにして、ふと思案する。わたくしは一人で生きていくのだろうか……。そんな時、持ち込まれたのは、あろうことか別れた夫の再縁話、そして自分の見合い話だった。焦らず、己れをごまかさず、わたくしは、わたくしを生ききろう――。丁寧に気持ちに向き合う日々の先に出会えたご縁とは。芽吹長屋仕合せ帖シリーズ最終巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フキノトウ
17
シリーズ完結。離縁したあとも、具合の悪い姑お常を親身に見舞うおえん。そそっかしいおえんを嗜める場面は姑お常のおえんに対する愛情が溢れていました。別れは来るものですが、泣いてしまった。いい場面で終わりましたが、おえんをもう少し見ていたかった。2023/10/22
onasu
14
味噌問屋の松井屋に嫁ぐも、濡れ衣から離縁に至ったおえん。(実家にも戻れず)実家の元番頭の丈右衛門の世話で、当座の住まい(長屋)と生業(針仕事)を紹介されると、偶々関わった縁結びにやりがいを感じて、これを生きがいにしていこうという3巻目。 締めの巻として、おえん、元夫と共に再縁の話しが綴られるのは相応しいが、元夫はおえんに再縁を断られると、おえんに後妻探しを依頼するとは…(適任かもしれないが…)。 お嬢さま育ちが長屋暮らしというところから始まって、楽しんでこられはしたが、締めの巻は今ひとつか。2023/08/23
tsubaki
1
前作から時間が経ってあらすじや人物像を忘れちゃったまま読んでしまった。 なので、途中、「誰?何の話だっけ?」と思い出せないまま読み進めてしまったので若干消化不良。 長屋に暮らし、お針の内職と縁結びで生計を立てるおえんさんの物語。 追い出された商家のお姑さんを見舞ったり、元旦那の後添い探しを引き受けたり、おえんさん自身もお見合いしてりと盛り沢山。 一つの縁からまた違う縁を呼び、目の前の景色が変わっていく… 本当にそうだなあと、自分自身の周りのご縁にも感謝の気持ちが湧いた。 それにしてもこの表紙はネタバレ?2023/12/11
ロム
1
本屋でなんとなく手に取った本。読了2023/08/17
ぺしみち
0
おえんのいい加減な縁結びにイライラした。人の人生を左右することなんだから、ちゃんと調べなさい。2024/03/03