内容説明
山の最恐、実話怪談。
異界に迷い込んだ者は、人智を超えた不可思議に遭遇する…
【榛名山】湖の水底からいざなう不気味な女
【谷川岳】吹雪を纏って現れる人ならざる者
【六甲山】登山道を闊歩する死者の霊
【福島県某山】禍々しき呪力が満ちた禁忌の山
古より信仰と神秘の地でありながら妖や鬼が蠢く〈山〉――国土の約七割を占めるこの〝異界〟に纏わる恐怖譚を、群馬県を代表する怪談作家・戸神重明が綴った実話集。
・榛名山で目撃した樹間を飛び回る赤い女「森の音」
・妙義山に現れた人命を狙う最凶の物の怪「神と陰陽の山」
――など上州の山々に加え、
・夜の高尾山で憑いた悪霊が自宅にも…「女子高生、霊山へ行く」
・富士山五合目付近で遭難した一行が翌朝居た驚愕の場所「おうい!おうい!」
・熊や鹿の死骸からなる肉と毛皮の異形が追い詰める恐怖「悪臭山」
――など全国の山に伝わる戦慄の体験談を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あたびー
40
山の不思議な話と言っても、安曇潤平氏のようにハードな登山の話ではなく、誰でも足を踏み入れることの出来る身近な山にまつわる話が多い。それだけに誰でも遭遇してしまいそうなのは怖い。作者は群馬の方なので半分は群馬の山の話。私もその辺はよく行くので今度いく時ビクビクしそう。林間学校で訪れた山で不気味なものを見て人生が影響を受ける話や、藁人形や祠をぶち壊して人を呪うことができるようになった話はかなりヤバい。それらは東北の話だった。しがりろさんの体験談はどれだったんだろう?2023/08/30
雨
27
山の神様は鹿の姿をしているのだろうか? 最初は怖いというか不思議な話だったけど後半の勢いがすごかった。2023/07/19
ネムコ
23
山の怪談を「山岳怪談」と呼ぶことが多いが、内容は幅広い。『山怪』のように山に住んでいたり、山を生計の道にしている人たちのお話もあれば、安曇潤平さんのように登山に特化した怪談もある。で、今回の本だが、山道とかどこかへ行く途中で出会った不思議な話が多かった。どれもギュッと話の中に没頭できる良作だった。やっぱり戸神さんの文章、好きだなぁ。<日本の夏は、やっぱり怪談(和編)>参加中。2023/07/15
尾白
15
集めた、集まった山の不思議という感じ。山の怪というより、里山の怪が多かったように思う。最後の『俺は呪いを信じない』は色々な意味で怖かった。2023/08/19
qoop
5
深山に分け入ったり険峻を登る最中などの怪異体験ではなく、もう少し身近に接する、人の暮らしが感じられる山中での出来事を主に集めた実話怪談集。そんな場所でも人と人ならざるものとの境界を容易く越え、異界を覗くような体験をしてしまう話が怖い。〈鹿の首〉〈山菜地獄〉〈悪臭山〉〈虫鬼〉などが印象に残った。2023/07/02
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