- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
パキスタン北部の美しいスワート渓谷にやってきたイスラム武装組織タリバンは、人々から音楽を奪い、仏像を破壊し、女子が学校に行くのを禁じた。少女マララは、当地の実情を英国BBCのサイトに日記形式で連載、女子が教育を受ける権利を訴えて世界の注目を集める。2012年、15歳になったマララはタリバンに銃撃され重傷を負うが、彼女の歩みは止まることはなかった――。ノーベル平和賞を史上最年少で受賞した著者の手記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポルターガイスト
4
どのくらい共著者の手が入っているのかわからないが,基本的にマララ本人が書いていて,内容もおおむね現地の人間の共感が得られるものであるならば,間違いなく最年少ノーベル賞にふさわしい傑物の著書だと思う。未成年でこれが書けるのはバケモン。撃たれた少女としてでなく教育のために尽力した人間として記録されたいという彼女の心意気がずっと続けばいいなあと思います。個人的にはパシュトゥーン人をめぐるパキスタン・アフガニスタン情勢に疎く,気になっていたので,そこら辺を補強する地理歴史の本としても興味深く読めました。2023/08/19
Ko
0
長い本だけど、日本の10代や若い人に読んで欲しい本。教育を受けるというあたりまえのことすら許されず、それどころか命を狙われるという世界があることに衝撃を受けた。私を含め日本人は周りにあるものを当たり前だと思いすぎているように感じる。このように他の国の実情が分かる本をもっと読んで知識を身につけたい。2023/10/23