法と感情の哲学

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法と感情の哲学

  • ISBN:9784326404223

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内容説明

「法=理性」か、「感情」か。この二項対立から脱却し、「法と感情」研究が生まれた。本書は法と感情が相互浸透する関係性に照準を定め、ヌスバウム、ソロモン、ポズナー、ミノウといった錚々たる論客が、怒り、嫌悪、羞恥心、復讐心、ロマンティック・ラブなどの感情を多角的に考察する。法と感情の関わりを探究するための必読書。

目次

謝辞

序論[スーザン・バンディズ(橋本祐子訳)]

I 嫌悪感と羞恥心

第1章 「悪徳あふれる暗渠」――嫌悪感、身体、法[マーサ・C・ヌスバウム(橋本祐子訳)]
第2章 進歩主義者よ、嫌悪感を活用せよ[ダン・カハン(橋本祐子訳)]
第3章 感情を表すとはどのようなことか[トニ・M・マサロ(橋本祐子訳)]

II 後悔と復讐心

第4章 正義対復讐――法と感情充足について[ロバート・C・ソロモン(小林史明訳)]
第5章 道徳認識論、応報感情、イエス・キリストの「調子外れの道徳哲学」[ジェフリー・G・マーフィー(橋本祐子訳)]
第6章 後悔・責任・刑罰――大衆文化の分析[オースティン・サラット(小林史明訳)]
第7章 民主制の病い(Dis-ease)――怒りと刑罰のやっかいな性質について[ダニエル・S・アレン(池田弘乃訳)]

III 愛、赦し、臆病

第8章 感情的な人々をつくりあげる――ロマンティック・ラブの場合[チェシャー・カルフーン(池田弘乃訳)]
第9章 恐怖・すくんだ脚・逃亡――ある兵士の物語[ウィリアム・イアン・ミラー(小林史明訳)]
第10章 さまざまな制度、さまざまな感情――大規模な暴力への償い[マーサ・ミノウ(池田弘乃訳)]

IV 正義への情熱

第11章 感情と「法の権威」――ベンサムとオースティンによる主題の変奏[ジョン・デイ(橋本祐子訳)]
第12章 法における「感情対感情主義」[リチャード・A・ポズナー(小林史明訳)]
第13章 ハーラン、ホームズ、正義への情熱[サミュエル・H・ピルズベリー(橋本祐子訳)]

監訳者あとがき

索引
編者・執筆者紹介