内容説明
(特集)ネット時代における教育の未来と子どもの成長
20世紀末におけるインターネットに代表されるICT(情報通信技術)の飛躍的な発展は、世界的規模で高度な情報化を急激に進化させ、私たちの生活や社会のあり方にパラダイムシフトをもたらした。当然ながら、ICTの進歩は子どものこころとそだちにも大きな影響を与えており、学校教育自体も大きく変わり始めた。従来の知識の記憶学習の意義が薄れ、ネット上から必要な情報を検索して考えるというリテラシーが求められるようになった。こうしたICTを介する教育の普及をさらに推し進めたのが、2020年以降の新型コロナウイルス感染症のパンデミックであったことはいうまでもない。今回の特集では、ICT教育に造詣の深いわが国の識者に今後の教育の未来と子どもたちの成長を占ってもらった。
目次
特集にあたって ICTは学校教育に大変革をもたらすか(黒木俊秀)
インターネット時代を生きる子どもたちの明日(坂本 章)
子どもにとってのインターネットの功罪(藤川大祐)
特別支援教育におけるICTの活用(水内豊和)
令和の教育基盤としてのインターネット(髙谷浩樹)
未就学児がインターネットに触れるとき(松尾由美)
これからのメディア教育(メディア・リテラシー論)(時津 啓)
〈子育て関連本から考える〉〉エビデンス・ベーストの子育て論(貴戸理恵)
〈外国ルーツの子ども家庭を支える〉日本語支援をめぐる現状と支援の展望(南野奈津子)
〈新しい時代の教育を創造する〉エージェンシーが抵抗として現れるとき(楠見友輔)
〈特別支援教育の「魅力」再発見)改めて、教員の働き方を考える(齋藤大地)
特別支援教育のページ 久里浜だより==令和五年度に特総研が実施する研究の概要について(独立行政法人国立特別支援教育総合研究所)
バリアフリー絵本の世界 ほか