はーばーらいと

個数:1
紙書籍版価格
¥1,650
  • 電子書籍
  • Reader

はーばーらいと

  • 著者名:吉本ばなな【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 晶文社(2023/06発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784794973672

ファイル: /

内容説明

信仰と自由、初恋と友情、訣別と回復。
淡々と歌うように生きるさまが誰かを救う、完全書き下ろし小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

219
吉本ばななは、新作中心に読んでいる作家です。本書は、宗教2世青春恋愛譚、ひばりには幸せになってもらいたい。無神論者の私は、ほとんどの宗教が邪悪で強欲なものだと思っています。少なくとも宗教法人課税を実現する政党は出て来ないのでしょうか❓ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000123287.html2023/07/04

いつでも母さん

157
読み進むうちに、あぁ、これは抜け出せるのだろうか?ってドキドキした。カルト宗教や宗教2世の事について私が言えることはほとんど無い。作中でつばさが「何も奪わないのが、神様ってもんなんじゃないのか。」と言うのがしっくりくる。これは親子の話、家族の話、友情の話、自分と言う内なる気持ちの話、そして愛の話だ。私がつばさだったら・・いや、ひばりだったら・・何度も置き換えてしまった。ひばりが自由に生きて行けます様にと願って読了した。2023/07/14

ネギっ子gen

92
【高く高く飛んでいく、『よだかの星』という小説みたいに高く、ひとりで飛んでいく雲雀の翼が、見えた】宗教2世のひばりが、つばさ一家に助けられながら、自由を求め大空へ高く飛翔する様が描かれる。装画は、姉のハルノ宵子。心に沁みるお話でした……。助けに来たつばさに、ひばりは語る。<あの景色だけが私を支えていた。目を閉じると、夕暮れの港の灯りと、つばさの気配と、唇の感触と、これから歩いていく楽しい道のりが終わりませんようにと思ったあの日が浮かんできて、少しだけ息ができた。そしてついに実際に助けを求めてしまった>。⇒2023/07/31

chimako

89
ばななさんの、強くはないけれど芯の通った主人公たちに導かれるように読み終える。家族のように育った幼馴染みのひばりが姿を消して4年、突然手紙が来る。ひばりの両親は宗教のために全財産を捧げ信者と共同生活を営む。ひばりはそこから逃げたいと訴える。宗教とは不思議なもので他人から見ると異様でも、本人たちは心底幸せそうで「このままが良いんじゃないか」と思わせてしまう。そこら辺の描写が絶妙で読んでいるこちら側は何とも言えない嫌な気持ちになる。人を助けるために死んだ父親とひばりを助けたいつばさと家族。それを愛と言う。2024/03/14

白雪ちょこ

81
最初は、悲しくも美しい恋愛物語なのかと思っていたが、想像以上にヘビーで重く、シリアスな内容となっていた。 宗教2世として生きていた少女のひばり。 その親友であり、恋人もどきであるような関係のつばさ。 2人は壮絶な人生を歩んでいるが、暗い檻の中から、ひばりちゃんを救えたこと、そして何よりつばさと、つばさのお母さんがとてもいい人すぎる。 そういった環境に生まれたことは、子供達は選べないが、名前通りに、鳥の羽を広げて羽ばたいて、自分の人生を少しずつ進んでいくことを、願うばかりだ。2023/11/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21327749
  • ご注意事項

最近チェックした商品