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内容説明
なぜキーンさんは英語で書き、私に翻訳させたのか
ドナルド・キーンは生前、日本の新聞社・出版社の求めに応じて自伝を3冊刊行したが、まとまった評伝はこれまで書かれてこなかった。『日本文学史』をはじめ、長年のキーンの日本文学研究についての本格的な批評・研究もあまり見られないのではないか。数々の文学賞や文化勲章を受け、晩年に帰化してからは多くのメディアに登場したが、「学者ドナルド・キーンは、こうした受賞も含めて世間で持て囃されるか、あるいは無視されるか、そのどちらかの扱いしか受けてこなかったような気がする」と、40年来の友人で、『明治天皇』『日本人の戦争』などを翻訳した著者は指摘する。
ドナルド・キーン生誕101年、ユーモアと本物の知性を兼ね備えた文人の生涯をたどり、その豊かな仕事に光をあてる1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yyrn
27
なぜ日本文学に魅了され、どのように日本との関わりを深めていったのか?自伝や書簡、残された数多くの書籍からその理由や印象的な出来事を取り上げて教えてくれる本(キーン初心者には打ってつけw)。学生時代に英訳版の「源氏物語」を読んで魅了されたと言われているが、戦時中、日本兵士の遺品の手帳や日記の解読を命じられ、そこに書かれた内容の一つひとつにキーン氏が強く感銘を受けたからだと(キーン氏の本を多数翻訳してきた)著者はいう。戦場ではどんな言葉が残されたのか?▼日本文学を海外に紹介し、その評価を高めた第一人者である⇒2023/09/03
Hiro
3
本書の主人公の高名な日本文学者を、私は学生時代から愛読してきたが、最近は忘れがちだった。しかし本書の、キーン氏となまの日本語との最初の出会いとなった戦時中の話に触発されて、「日本人の戦争」など、改めて氏の著作を読みたくなった。本書の言う通り、国文学者としての正当な評価を受けることなく氏のことが没後急速に忘れられていくようで残念でならない。キーン氏は決して単に、日本文学を世界に紹介した、奇特な親日家に留まるものではないはずだ。本書は翻訳者、友人として長く氏のそばにいた人ならではのエピソード満載で興味深い。2024/07/27
takao
2
ふむ2024/05/14
鈴木貴博
1
ドナルド・キーン先生の本を翻訳してきた角地氏による文章、講演録などを集めたもの。表題作は通常の評伝などとは少し違った観点によるドナルド・キーン論。その他翻訳論、作品論など。周辺の人の視点から見ることでキーン先生について新たなことを知るとともに理解が深まり、また間接的に教えを受けた感覚。大変面白い。2023/07/11
tomo
0
自伝ドナルド・キーンとはまた違った、ドナルド・キーンの著書を長年翻訳してきた作者の視点から書いたドナルド・キーン像。ドナルド・キーンの著作は英語で日本の文学を海外へ紹介するためということを知り、まずドナルド・キーンの自伝を英語で読んでみたくなった。また、明治天皇の評伝についても(こちらは日本語翻訳版からかな)2024/04/09
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