内容説明
「飢饉に沈む人々に元気を与えたい」。
男たちの熱い想いがあの花火大会を生んだ。
時は享保。江戸の町は飢饉に沈み、失業者、果ては餓死者までが出る始末。為政者ですら救えないこの町を、文字通り明るく照らそうとする男がいた。花火師・六代目鍵屋弥兵衛。困った人を放っておけないこの男は、江戸中の人を放っておけなかった――!
弥兵衛は自らの小さな工場に仲間を集め、ある計画を練り始める。大川(のちの隅田川)で、将軍の号令のもとに行われる「水神祭」。その場に江戸中の人を集め、一世一代の大仕掛けを披露することであった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
110
狼煙方御用達“鍵屋”の六代目花火師である鍵屋弥兵衛の話。時は享保の大飢饉が舞台。将軍の号令で行われる“水神祭”。水神祭の時に、盛大に花火を打ち上げる計画を実現させるため、いや、暗く沈む人々な気持ちを明るく照らし楽しんでもらうため、知恵を絞り奔走する。あの“隅田川花火大会”を実現するために。弥兵衛は良き職人、新しい仲間達に恵まれて良かった。ネオンや街灯もなく、風や虫の声しか聞こえない夜の花火はさぞかし綺麗で音も迫力あるのだろうなと思ってしまう。花火を通して、“粋”を感じる物語だ。2026/07/12
zhiren
1
2021年度神奈川県公立高校入試出題作品。コロナ禍の入試に相応しい内容だった。時代小説も読んだら面白いんだな。2025/05/16




