晴れ、そしてミサイル

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader
  • 特価

晴れ、そしてミサイル

  • ISBN:9784799329801

ファイル: /

内容説明

読者から感動の声続々!

正しさを疑うという言葉が本当に素晴らしい。ウクライナをあらゆる角度から考えていきたい。
本当に素晴らしい内容だった。 (40代男性)

冷静な視点で、ウクライナの現状だけではなく、平和を実現するために個人は何ができるかを考えさせて頂きました。
単に、悲惨なことだけではなく、これからの希望が持てる本でした。 (30代・男性)

(弊社に寄せられた「お客様の声」より抜粋)


戦場にある家族の思いに気づいてほしい。
その思いを込めました。
――戦場カメラマン・渡部陽一


ウクライナ、イラク、アフガニスタン……
戦場カメラマン、渡部陽一は、
約30年にわたって世界の紛争地を取材し、
そこで暮らす人々の生きた声に耳を傾けてきました。

本書は、そんな渡部陽一だからこそ描ける、
いち個人の視点、生活する人々の視点から
戦争や平和について考えていく一冊。

SNSやニュースで戦争の情報を目にする機会が増えましたが、
戦争や平和は、日本で暮らしていると、遠いもののように思えることもあります。

実際に、紛争地ではどのような暮らしがあるのでしょうか。
戦争はなぜ繰り返されるのでしょうか。
私たちに、できることはあるのでしょうか。

戦争下にあるウクライナの街の様子、暮らしから
世界中の紛争地で見てきた光景、
そして、SNSが変えた現代の戦争の姿、
一方で、SNS時代だからこそ、ぼくたちができることまで、
「今だからこそ知っておきたい」戦争の「本当」の姿を描いていきます。

***

僕はこれまで戦場カメラマンとして、世界中のさまざまな戦地を取材してきました。

戦争というと、昔の戦争映画のような映像をイメージする方も多いでしょう。家や建物は爆破され、そこに暮らしていた人たちの姿はほとんどない。逃げ遅れた人たちが「助けてくれ」と叫んでいる。跡形もなく荒廃した道を戦車が行き、兵士たちが銃を持って向かい合う。そんな場面。

ところが実際に戦争が起きている国に入ってみると、拍子抜けすることがよくあります。そこにはあまりにふつうの、日常の光景が広がっているからです。
人々は戦争の最中であっても、仕事をしたり買い物をしたりしていて、朝から晩まで緊迫しているわけではありません。

警報が鳴る。
今、どこかでロケット弾が撃ち込まれている。
だけどひとまず、大丈夫そうだから、ご飯を食べよう。
そうだ、大家さんに家賃を払わなきゃ。
ほら見て、きれいな夕日だね。

――不思議でしょう。ひょっとしたら、今にも爆弾が落ちてくるかもしれないのに。だけど、これが現実なのです。
どこもかしこも緊迫した戦いの中にあるのではなく、戦いとふつうの日常が共存している。

だから人々は、戦争下でも生きていける。
そして戦争は長く、長く続いていく。
日常の中で。

それが、僕が見てきた戦場の「本当」でした。
この本では、僕たち一個人が平和のためにできることを考えていきたいと思っています。
(本書「はじめに」より一部抜粋)

目次
1章 戦争は日常の中にある――私が見てきた、戦場の「本当」
2章 なぜ戦争が起きるのか――貧困を発端にした奪い合いと、孤独が引き起こすテロ
3章 平和とは選べること――孤独に溺れる前に、旅に出よう
4章 平和のためにできること ①世界を知る
5章 平和のためにできること ②世界とつながる
6章 日本の現在地点を知る

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

canacona

20
晴れ、そしてミサイル、なんてちょっと戦争が軽く見えてしまうようなタイトル。だけど、それが現実なのだ。戦争はずっと緊張状態であるわけでなく、日常の延長線上、カフェでお茶を飲んで、家族とご飯を食べて、そこに突然ミサイルが飛び込んでくる。兵士の方も、休憩時間には家族とビデオ通話をし、SNSやゲームを楽しんで、時間になると戦場へ赴く。渡辺さんの語る戦場は狂気と日常が混在していて、このタイトルがぴったりだった。白黒つけたくなる戦争も、それぞれの角度から考える柔らかさを見習いたいな。中高生にもオススメ。2024/04/10

海星梨

7
KU。2月新着から。楽しみにしていたけど、内容が薄かった。数字を大事にとか言いながら、ウクライナの話は感情に訴えかける手法のみだし。憲法9条は矛盾しているけど、だからこそグレーで強いって朝日系政治ジャーナリストの言説よね? なんか、良いイメージをもってた著者さんなんだけど、ビミョーだなと思わざるを得なかった。2024/02/07

ひびキング

5
テレビなどでは穏やかな語り口と風貌の戦場カメラマン。溢れ出る、というのではないが熱い信念が感じられる。戦争•紛争を見る時は日本に住む日本人として捉えてるが、その視点を変えることの難しさを感じる。グレーで曖昧な日本らしさをポジティブに捉え、これからの世界を生きて行くという考え方は新しい。日々の生活と戦争•紛争を結び付けて考えることができる点がお勧め。2023/11/28

けん

4
★2.52024/01/17

hinotake0117

4
戦場カメラマンとして戦場最前線を自らの危険を顧みず伝え続ける氏の平和への思い。 平和=選択肢があること。戦場最前線にも日常と変わらない景色がある。 小さな戦争は日本でも起こる。 世界を知るべく好きなことを貫き旅をしよう。2023/10/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21596337
  • ご注意事項

最近チェックした商品