キイ・ライブラリー<br> 原作と映像の交叉光線 ミステリ映像の現在形

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キイ・ライブラリー
原作と映像の交叉光線 ミステリ映像の現在形

  • 著者名:千街晶之【著】
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • 東京創元社(2023/06発売)
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  • ISBN:9784488015398

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内容説明

映画、テレビドラマ、アニメにも、原作付きの作品が多くを占めている現代。中でもミステリを原作とした映像化作品は人気が高く、続々と製作されている。国内ミステリ映画の名作『犬神家の一族』は、映画だけでなくテレビドラマとしても幾度となく製作されているほどである。同作をはじめ、映像ならではの魅力を駆使した全28作品について、ミステリ評論家・千街晶之が切り込んでゆく、読み応えある評論集。/【目次】まえがき/第一部 謎解きのカレイドスコープ/妺笥の奥の闇――『犬神家の一族』/裏切りの永劫螺旋――『アンフェア』/銀幕観相術――『アヒルと鴨のコインロッカー』/銀色のミスディレクション――『姑獲鳥の夏』/海峡を越えた女王――『ゼロ時間の謎』/牙を く聖都――『天使と悪魔』/彼らの愛した数式――『オックスフォード連続殺人』/第二部 幻影のアルバム/プティ・トリアノンの百七人――『理由』/窯変の牢獄――『46億年の恋』/風とマレビト――『六番目の小夜子』/五衰の檻――『おろち』/純粋すぎる風景――『GOTH』/独身者のゴースト――『イノセンス』/東京怪談――『パレード』/第三部 過去へのタイムマシン/死美人狂想曲――『ブラック・ダリア』/奇術(マジック)と魔術(マジック)――『プレステージ』/見えない翼――『点と線』/イリュージョンの陰画――『幻影師アイゼンハイム』/芳香の救世主――『パフューム ある人殺しの物語』/昭和闇迷宮――『ロストクライム―閃光―』/第四部 善悪のラビリンス/迷走の遊戯、暴走の正義――『DEATH NOTE』/眼球都市の死角――『マイノリティ・リポート』/最も危険な賭け――『ミスト』/失われた時間――『オールド・ボーイ』/二〇世紀のスパイの肖像――『007/カジノ・ロワイヤル』/記憶の旅の果て――『アンティーク~西洋骨董洋菓子店~』/凸面鏡に舞う――『告白』/敗戦の考現学――『UN-GO』/主要参考文献/DVD情報/作品一覧/

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遊々亭おさる

11
その昔、『このミス』書評家陣と新本格作家陣の間で大論争戦が繰り広げられていた頃、感情論に走る両陣営をしり目に新本格寄りの立場ながらも比較的フェアに争いを見つめ、建設的な提言をされていたのが貫井徳郎さんとこの本の著者である千街さんだったと記憶している。その頃から氏の書評は何となく気にするようになり本書も手に取る。恥ずかしながら僕は最後に劇場で観た映画が『どろろ』という完全なる映画素人なので気になる作品だけを摘まみ読み。ミステリ通で映画通の方もネタバレを含みながらの評論集なので未読・未視聴の作品にはご注意を。2015/11/14

SKH

7
四部構成。原作ありの作品を映像化することにより、生じる差異や齟齬から制作者らの意図を探り、考察。C・プリースト「奇術師」、S・ミルハウザー「バーナム博物館」、「独身者の機械」。2014/11/20

おおい

1
論評考察は、人それぞれだが それなりに説得力はある。 興味ある作品のみ読んだ。2025/05/14

あんすこむたん

0
映画を見ていてもなかなか気づけない所まで、作者の豊富な知識をもとにかなり詳しく語られている。とても参考になった。2015/07/27

nur1202

0
映像化されたミステリ作品のうち、原作と異なった内容になっているものを、原作と比べつつどのような意図があったのかを紐解くという内容。 狙いは面白いんだけれど、最初の「犬神家の一族」以外はあまり目的が達成されていない感じ。 後半は、あまりミステリっぽくない作品も出てくるので、企画倒れ感がそこはかとなく漂いますね。 さらに、取り上げられている作品のネタバレが含まれるのは、この企画上しょうがないため、買って読もうと思っても、目次を確認して本当に買うか考えた方が良さそうです。2014/10/13

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