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内容説明
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小学4年のゆうすけは、佐渡島にある小さなお寺の一人息子。お寺の子なんてイヤだと思っていたが、父を亡くして心をとざしている少女、みゆきと関わる中で、だんだん気持ちが変わっていき・・・。 生きている自分たちが亡くなった方のことを心にとどめ、思い出をわかちあうことの大切さ。そして、人と人とがつながりあうことの素晴らしさが感じられる物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びす男
57
主人公・裕輔の、子どもらしい優しさが印象的だ。落ち込んでいる女の子のために何かしてあげたい、でもどうすればいいか分からない。自分なりに一生懸命考えて動くうちに、いつの間にか反発していた実家の「まんぷく寺」と向き合うことになる。佐渡の優しい自然、時間、そして人。仕事の関係で児童書を機会に恵まれているけれど、実にいい。物語の原型のような感じがして、学ぶことがたくさんある。2017/08/01
chiaki
38
家はお寺で後継ぎとして周りからも期待されているのを重く感じる、漫画家になりたい小学4年生の裕輔。墓の供花を回収しながら、つい想いが溢れてしまう裕輔がとても不憫にでした。お経を覚え、得度に行くことに反発心を抱えつつも、事故で父を亡くした友だち・美雪のために出来ることを考える中で、いつしか万福寺の跡取りとしての自覚を持つようになる裕輔。その流れがとても自然で、読んでいて引き込まれました。高田さんの作品、まだ3作しか読めてないけどどれも好き。こちらも舞台は著者の生まれ故郷である佐渡島。本作がデビュー作とのこと。2021/07/12
頼ちゃん
10
いつもの高田さんより低い年齢向けと思ったら、これがデビュー作だったんですね。とても良かったです。お寺を継ぐことに悩む男の子。死者を思うということ。佐渡ヶ島。2021/08/06
雨巫女。@新潮部
9
《私-図書館》まんぷく寺の跡継ぎになるということとか、漫画になりたいとか、自分のやりたいこと、やらなければいけないことに、気がつきますように!2018/04/04
ねこ
6
ぼくと美雪ちゃんが、すこしずつ、すこしずつ距離を縮めていくようすが微笑ましくてほんわか気分で読了。でも読み終えたときは、気持ちがぴしっとなりました。「死」をあつかっているからだと思います。そしてそのあつかいかたがとてもいい。ぼくのアイディアに、ぶらぼ。2018/04/07