内容説明
ゴシック美術に跳梁する鬼神、動植物文様、マンダラ――イメージの絶えざる越境と異種交配を描いた驚異の東西交渉史、待望の復刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
春ドーナツ
14
「名画を見る眼」もそうだけれど、今回も復刻されなかったら、このすごい本を知ることもなかっただろう。荒俣宏さんの解説から引用する。「古典の権威とアカデミーの専門用語とによって語り尽くす論述」を忠実に日本語に置き換えていて、あまつさえ図版が章の終わりに一括掲載、平凡社の方針なのか、翻訳者のこだわりなのか、難解な漢字の振り仮名率が零に近いので難渋した。それを補って余りある驚きの連続が相殺しているとは思う。ゴシックの意味を調べると、幻想的・怪奇的という意味が付与されているのね。前脚のない四足獣、ワクワク樹、無頭神2023/07/01
いとう・しんご
7
ブルーメンベルクきっかけ。内容は中世西欧美術は「ヘレニズム的古代、ついでイスラームが、そしてそのすぐ後に東アジアが介入」した結果、それら地域の美術や意匠が影響している、と言う話。188点の図版はいずれも興味深く、図書館で立ち読みするだけでも楽しいと思います。ただ、美術工芸の用語に疎いこともあり、また、内容がマニアックなせいもあって、あんまり身の入らない読書になりました。2023/08/10
中島直人
3
(図書館)とにかく著者の知見の広さ深さに圧倒される。凄い本。2023/11/19
むすび
0
ゴドウィン『キルヒャーの世界図鑑』で思い出して積読から発掘。美術も世界史もまるで知識が追いつかないながら、明晰な論述と豊富な図版で楽しめた。人と物の絶え間ない越境、美術の古今の流行りと東西の異種交配で生まれた異形のスリル。現実離れという点ではシュルレアリスムが似ているのかも。歴史、文学、宗教、民俗と幅広い背景をすっきりと語ってくれるあたりとても好み。いつか他の著作も読めそう。 『妖精幻想詩画帖』1巻の妖精画、空からやってくる妖精が風にふくらむ領巾を纏っているのを見て本書を思い返した。まるで天女の来迎図。2025/03/15
horada
0
***2024/03/29
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