内容説明
さあ、これから弱音をはく練習をしましょう。
そんな練習は要らないって?まあ、そうおっしゃらずに。
あんがい難しいんですよ、これが。弱音をはくっていうのはね。
自分がどう弱っているのか。どんな苦しみを抱えているのか。
人に話してみて、初めて分かることもあるんですよ。
(本書「はじめに」より)
お金、仕事、性愛にまつわる公で語られることのない苦悩や
困難を、人はいかにして癒し癒され、支え合うことができるのか。
「もうこれ以上は無理」「死にたい」
日常茶飯事にSNS上で呟かれるメッセージ。
そこにある真実の物語。
異端の牧師が語る「生き抜く知恵」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
56
【自分の弱さを表せる人は、他人の弱さにもやさしくなれる】嫉妬や憎しみ、性的な悩み、理不尽な社会、孤独など、どうすることもできないような悩みを抱えた人に、精神科病院の閉鎖病棟を体験した牧師が、「生き抜く知恵」を語る書。<あえて親しい人々から離れたい。知っている人がいないところで弱音をはきたい。仮想体験にすぎないとしても、毎週「失踪」できるなら願ったり叶ったり。失踪は仮想でも、そのすべてが夢まぼろしなのではない。閉ざされた密室それ自体は、礼拝堂として地上に実在するのだ。危険と紙一重の密室へ、ようこそ>と――⇒2025/01/08
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
13
▼「さあ、これから弱音をはく練習をしましょう」という言葉で始まる。▼著者は神戸出身の牧師。高・大を其々中退、引きこもりの経験があるなど波乱の青年期を過ごした。精神科病院の閉鎖病棟に入院した経験があり、その体験を語った著書もある。▼生きづらさを感じて苦悩した自らの体験、弱さをさらけ出している。心の中の怒りや憎しみや性的な悩みなど、避けがちなテーマについて、著者の経験や思いが述べられている。▼聖書の言葉を引用しつつ語っており「人生のこの苦悩を指して聖書は慰めを語っているのか」と気付かされることが多かった。 2024/04/12
やん
2
「街の牧師 祈りといのち」を借りるついでに借りてみた。前作よりさらに自分の臓腑をさらけ出している印象。牧師である著者と精神科医、心理士との鼎談のようなものを読んでみたいと思った。いやいややってもいいんだよね。2024/11/17
ユーキ
2
悩んでる内容とかにはものすごく共感するんだけど、この方に悩みを相談しようとかは思えないなって感じた。ていうかしたらたぶん次回作のネタにされそうだし2024/08/04
ヨッシー
2
著者は牧師さんであり、過去に精神科病棟に入院されたことがある。 この本の中で、「自分などまったく無価値であると、つねに心のどこかで思い続けている人が、自信を持って誰かと向きあうことには困難がある。」と指摘しており、 じゃあどうすればという問いに、著者は「学校や会社で通用するコミュニケーションだけが人間のすべてではない。コミュニケーションに挫折するという出来事もまた、コミュニケーションである。」「良いことも悪いこともあるが、そういう人たちと付き合い続けたい」と応える。私もこの考えは大事にしたい。2023/12/21
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