内容説明
喃語などことばの「始まり」から文章を「書く」ことに至るまで、ことばの発達のメカニズムを臨床経験豊富な小児脳神経科医がやさしく解説した本。発達のプロセスとそこに「つまずき」がある時にどんなことが起こるのか、子育て・療育のポイント等を事例をあげながら説明する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じゃがたろう
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図書館本。テレビやスマホに過度に頼るデジタル育児は、子どもの発達に何らかの弊害を生じさせている気がする。かな文字は角回領域、漢字は紡錘状回の関与が指摘されている。すなわち、かな文字は音韻化の関与、漢字は形態想起の関与が大きい。2017/11/04
munesan
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脳科学の観点から発達に関する書籍はなかなか見つからなかったので、興味深かったです。また、対応についての解説や、テレビ等の一方通行なコミュニケーションが脳にどのような影響を与えるのかも大変参考になりました。随時、対応する児童に合わせて読み返したいと感じます。2016/06/30
よみな
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脳の構造、神経回路で書いてあるのは非常に理論的で良い。が、母親が子どもとの時間をうんぬん、が最後に出てきて、その点だけは非常にガッカリした。2016/04/18
シロクマとーちゃん
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ことばの理解は経験やこころの働きによって進む。ことばを使うことは自分自身に語りかけることでもあるから、人格の成長にも欠かすことはできない。従って、ことばの発達のために一番必要なのは家庭や近所のこどもたちとのコミュニケーションだ。単に本を与えたり、テレビを与えたりしてもことばは育たない。2014/01/28