内容説明
「執事」や「救世主」、「お針子」や「枢機卿」など職業にまつわる60のコスチュームに隠された歴史を、拡大図版と全体図で五十音順に解説する。フランス名画を中心にできるだけわかりやすい登場人物を厳選した。襟飾りやレース刺繍に加え、ネクタイの結び方やカツラの注文の様子など、西洋服飾文化研究者ならではのマニアックな視点が満載。刺繍の細部まで緻密に描かれた超絶技巧に注目してほしい。オールカラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばう
60
主にフランスを中心とした国々の絵画に描かれた様々な職業の服装について書かれた本。医者、乳母、家庭教師、闘牛士、修道士、女王…と実に様々な人達が登場。拡大図も加えて説明してくれているので細かいディテールもよく分かる。絵画に描かれた人の職業という観点から、その当時の社会や風俗についても考えながらあーでもない、こーでもないと想像を膨らましてその絵を鑑賞するのって面白そう。今度やってみようかしら?2023/12/18
Nat
42
図書館本。名画の中の様々な人びとの服装について。服装の解説から職業や生活の様子が垣間見られる。洗濯女の解説では、20世紀半ばくらいまではヨーロッパで年に2回村をあげての大洗濯の日があったとのこと。ヨーロッパでは、長い間、洗濯されるのは白いものに限られていたそうだ。色物はほとんど洗濯しないということは、ずっと汚れたまま?今は日常的に洗濯をしているが、それは当たり前ではなかったということか。2023/10/16
うなぎ
20
図書館。前読んで面白かった「名画のドレス」の姉妹本で今回は庶民なら貴族まで、さまざまな職業の制服やお決まりの服装を解説。表紙はオフィーリアで有名なミレイのジャンルダルクからしてテンション上がる。前作と同じく服装の細かい部分の素材から、どうやって着ているか、当時どんな流行りがあったのかなどを説明してくれるので歴史の勉強にもなる。これと前作両方揃えて読み込んだら、絵画や映画を観る時の楽しみが倍増すること間違いなしのワクワクする本。2023/07/20
斉藤フィオナ
17
コスチュームは時代や国、地域、民族、あるいは職業や地位、身分、さらには儀式やシチュエーションなどを表す衣服を指している。中世から近代までのフランスを中心とした絵画からその解説を試みた(以上、著者の『はじめに』より抜粋)オールカラー(素晴らしい!)の書。名画の背景にあるドラマを絶妙の語りで読ませる中野京子と似ているようで少し違う。西洋服飾文化史を専門とする著者ならではのスポットの当て方がまた面白い。そうか、「王は踊る」ルイ14世は肖像画では必ずバレエの4番のポーズで足を構えているのか。→2024/06/07
aisu
15
同著者による「名画のドレス」の姉妹編あるいは続編。面白くて興味深くて、絵の拡大とか情報量も多く印刷も綺麗…なのになんか文章が真面目すぎる?大学教授かぁ…この人の授業もきっと面白くて興味深い内容なのに少々退屈なのかも…(失礼)。でも、未読の他のシリーズ(マリー・アントワネットや、名画のティータイム)も読んでみたいのだ…。2023/07/31
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