- ホーム
- > 電子書籍
- > 絵本・児童書・YA・学習
内容説明
【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
できそこないの竜、地球を救う!?
「あなた、飛べるわよね?」
山奥の小さな沼でのんびり昼寝をしていたぼくをたたき起こしたのは、奇妙なかっこうをした人間の女の子だった。
星を飲みこんだ竜伝説を信じて竜を探しに来たというけれど、ぼくは飛べない、できそこないの竜なんだ・・・・・・。
児童文学賞トリプル受賞作家・今井恭子が綴る、彗星衝突のピンチに立ち向かう冒険と友情の物語。
ファンタジー装画の名手・佐竹美保による挿絵もたっぷり収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
73
児童書。ファンタジーかと思いきやまさかのSF▽山奥の沼の中で、竜は飛べない自分を卑下しふやけていた。ある日、取りの巣みたいな赤茶色の髪の毛で緑色の瞳をもち、色とりどりの水玉模様のシャツにピンクの花柄のブーツをはいた女の子アイリーンが現れる。アイリーンは竜をたたき起こし、甘い「お薬」をくれた。宇宙から彗星がやってきて地球に衝突するという。アイリーンは「あなた竜なんだから、飛べないわけがない」と竜を励まし、一緒に彗星まで飛んでいってほしいと頼む▽SFファンタジー。2023年6月刊2023/10/10
遠い日
4
飛べない最後の竜と、地球にぶつかる彗星を止めるミッションをひとりで遂行しようという活発な女の子、アイリーン。このふたりのぎくしゃくした会話とじれったいほどの竜の言い訳。全てアイリーン主導でもさもさと従う竜だったが、アイリーンも、彼女なりの孤独を抱えていた。次第に竜としてのプライドに目覚め、アイリーンとの友情を自覚していく竜の成長がすばらしかった。今井恭子さんのテキストはやっぱ理、すてきだ。佐竹美保さんのイラストとの相性もばっちり。2023/08/30
芦屋和音
3
地球に衝突しようとしている彗星を食い止めるため、飛べない気弱な竜の元にある日突然やってきたのは……。ひとりぼっちだった竜の子が、強気な女の子・アイリーンと交流するうちに本来の竜の姿を取り戻してゆく。アイリーンの覚悟を知った竜の子が、最後の最後まで諦めずに立ち向かう姿には成長と勇気をもらえます。2023/08/21
常葉
1
図書館本。初読み作家さん。佐竹美保さんが絵を担当している本にハズレはない、飛べない竜の子とパワフルな女の子の冒険物語。世界が真実を知ったかどうかわからないが、ひとりと一匹の冒険は終わり、地球は守られた。彼女たちの友情が地球でも続くことを願って、ページを閉じた一冊。2024/04/23