内容説明
第1話「お地蔵さま」・第2話「両行」・第3話「禅における私の成り立ち」として、〝日本という国の禅〟の在り方を玄侑氏独自の視点からひも解き、読者に平易に伝えていく一冊。現代の日本人の日常生活に沿った、魅力ある内容になっています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k
4
「人間がパフォーマンスすることで一番難しいのは、涼しさと清らかさでしょう。涼しさというのは、目指した途端に涼しくなります。・・・・・・。目指してないから涼しいのです」なぜ日本はお地蔵さまだらけなのかに始まって、禅とは仏教とは何かを。セミナーの内容を纏めたものなので分かりやすく、表紙のイラストのイメージそのままの雰囲気。2013/03/26
マウンテンゴリラ
2
著名な仏教者であり作家である著者であるが、個人的には、あまり馴染みがなかった。その著者の宗教関係者に対する講演録ということもあって、少し硬い内容かとも思ったが、手に取った瞬間、そのタイトルと装丁に、良い意味で拍子抜けするほどの柔らかさを感じた。そして、その内容も、日本仏教の柔らかさ、庶民性、優しさ、というものを、分かり易さだけでなく、説得力のある語り口で伝えてくれ、流石は当代一流の論者であると感心した。地蔵の反対というか、対照的な存在が、虚空蔵であるというのは、どこかで聞いた覚えがあったが、→(2)2022/10/11
あんせる
2
今日、午前中病院に行ったので、待ち時間長く、その間に読んでしまいました。というか、その間に読めてしまいました。昨日今日で読めて、あっという間に読めましたが内容とても深く。読書は面倒だけれど興味有りという方にはうってつけの本です。ぜひご一読を。2012/09/10
ばなな
2
日本は多神教。でも神様って一人しか居ないんじゃないの?何でも神様になってしまう日本。地蔵・・それは大地の五穀豊穣のシンボル。でも周りを見ていると地蔵さん見当たらない。田んぼの近くにあるのかな?2012/06/01
telephone
1
地蔵信仰の本をはじめて読んだ。勉強になった。2017/02/05