内容説明
「その意見って、客観的な妥当性がありますか?」。この感覚が普通になったのは、社会の動きや人の気持ちを測定できるように数値化していったせいではないか。それによって失われたものを救い出す。
目次
はじめに/第1章 客観性が真理となった時代/1 客観性の誕生/2 測定と論理構造/第2章 社会と心の客観化/1 「モノ」化する社会/2 心の客観化/3 ここまでの議論をふりかえって/第3章 数字が支配する世界/1 私たちに身近な数字と競争/2 統計がもつ力/第4章 社会の役に立つことを強制される/1 経済的に役に立つことが価値になる社会/2 優生思想の流れ/第5章 経験を言葉にする/1 語りと経験/2 「生々しさ」とは何か/第6章 偶然とリズム──経験の時間について/1 偶然を受け止める/2 交わらないリズム/3 変化のダイナミズム/第7章 生き生きとした経験をつかまえる哲学/1 経験の内側からの視点/2 現象学の倫理/第8章 競争から脱却したときに見えてくる風景/あとがき/注/参考文献



