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内容説明
水と油な母と娘が二十数年ぶりに同居してみたら……? もう実家には戻ることはないと思っていた私。だが、病を患い気弱になった母を前に、「家に帰ろう」と自然に思っていた。しみじみと、じんわりと、やさしく胸に響く家族のエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
66
「散歩の達人」「猫びより」と、20年前の我々夫婦が愛読していた雑誌にエッセイ・コミックを描いていた松本英子先生。久しぶりに読んだが、日常の感情のうずきを描くのが、相変わらずうまい。ヒット作「うちのハナちゃん」と同じ、登場人物だが、今回は母堂のキテレツぶりを描く作品。(以前の作品では、普通のお母さんだった)2024/01/21
りー
29
わかりみがつよすぎる…とはこの事。私も実家帰還組になったばかりなので、自分の事を描かれているような変なドキドキ感すら感じてしまった。そうそう、うちも母がテキパキしていて、何でも自分でできちゃう人でvs私はのんびりマイペース派で、出来ることと出来ないことの差がはっきりしていて…。つまり、あまり気が合う方ではなかったのだ。お互い「大人になって」相手に合わせることもちょっと学び、少しずつ労りあって暮らしている。あと何年続けられるかは分からないけれど、きっともう、大きな喧嘩はしなくて済むだろうなぁ、という予感。2023/06/22
くさてる
14
80歳の老母と暮らす50代の娘。その生活の難しさと楽しさ、やさしさと厳しさを押しつけがましくなくしずかに語るコミックエッセイ。家族ネタのコミックエッセイって、露悪的だったり過度にコミカルだったりとおおげさなことも多いのですが、この作品は、シビアな状況でも読ませてしまう構成と読後感の良さが丁寧な仕事ぶりで、つくづくマンガがうまいと思いました。生活の良さ、が感じられる良作です。同世代にはほんとにおすすめ。2024/04/17
サラダボウル
9
はぁ、身につまされる。で、ふふっと笑ってしまう。タイプは違うし、同居でもないけど、母と娘は水と油。一番近い血族だし、基本女性は共感能力高いから、お互いの波をかぶってしまう。水と油なりの距離感を大事にして、笑って助け合っていきたいですねぇ。2024/09/16
ごま
9
行動パターンの異なる母子。離れて暮らすほうが平和…わかる。私と母もそう。英子さんの気持ちがわかりすぎて、ほぼ全編に渡り共感しっぱなしでした。でも私と違うところは、気づきがあるところ。かつて自分を苦しめた相手にも、同居によるストレスがあるのだろうと思いやれるところがさすがだと思う。私は恐らく同居することはないだろう。するとどちらかがこの世を去るまでに、あと何日会うことが出来るのか。帰省の度、覚悟をしながらまたねと別れている。2023/09/11