内容説明
2023年11月でめでたく100歳を迎える
作家・佐藤愛子の魅力と情報が詰まった完全保存版!
<作家対談>
又吉直樹 小池真理子 田辺聖子
<直木賞受賞作>
直木賞選評 +「戦いすんで日が暮れて」全文掲載 + 受賞ドキュメント
<自薦傑作小説+自作解説>
「ソクラテスの妻」
「オンバコのトク」
「沢村校長の晩年」
<交友録&グラビア> 遠藤周作・北杜夫・川上宗薫
<抱腹絶倒エッセイ> <生涯年譜> etc…
※この電子書籍は2021年7月に刊行された文春ムック「佐藤愛子の世界」の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hitotak
6
佐藤愛子の生い立ちや小説家になるまでの修業時代を書いた自伝、自薦小説、対談など盛りだくさんの一冊。元夫や社会への批判や厳しい批評に、作者の怒りのエネルギーが発散されているが、随所に書かれる鋭いツッコミやまるでコントのような展開に思わず笑ってしまう。本来なら負のパワーである怒りも湿っぽさや恨みが見当たらず、読んでいて楽しくなるのは作者の筆力と人柄のおかげだろう。自薦小説の『オンバコのトク』は、以前作者が出会った知的障害者がモデル。かつての日本社会と障害者の関わりあい、その人生が淡々と書かれていて印象に残る。2024/04/08
choike-voike
1
100歳を超えられたアイコ先生。発刊されてすぐに購入したものの、読むのが惜しくて積読にしていた一冊にとうとう手を出した。読んだことのなかった対談アリ、これまでの小説やエッセイの復習のような紙面、どれも私にとっては読み応えイッパイの一冊だった。アイコ先生にはいつまでもお元気で怒って笑っていていただきたい。2024/04/30
リEガン
1
狐狸庵先生の『マドンナ』佐藤愛子。角川文庫で「愛子」を読み、化粧品スポンサーのテレビ小説も観た。壮絶な半生には驚いたが、その後もソクラテスの妻として戦いすんで日が暮れての波乱万丈を駆け抜ける。しかも卒寿過ぎてなお、何がめでたい、なのだ。大好きな作家の一人として友人たちには「血脈」と「孫と私のケッタイな年賀状」を薦めているが、佐藤愛子の憤激奮闘を記した本作もまた新たに加わった。今年の11月で迎えられると言う百歳は、やはりめでたい。いつまでもお元気でとお祈りするばかり。2023/07/03
みみ
0
『ソクラテスの妻』男と女の違い、女の怒りというテーマは現代にも通じる新鮮さと面白さがある。こういうのがあるから昔の小説は面白い。 『オンバコのトク』こういう小説もっと読みたいな。美しいお話。 エッセイのほうが圧倒的に有名な著者だけど、個人的に佐藤愛子はエッセイよりも小説が面白いと思う。自分を戯画化するために置いた距離がより文章を面白くしている、というかんじ。エッセイの怒りはより生々しいが小説の怒りはよりユーモラス。2024/10/08
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