内容説明
前半生をアメリカ現代史に位置づけた傑作
1963年11月22日にテキサス州ダラスで暗殺された第35代アメリカ大統領ジョン・F・ケネディ(1917-63)――本書はその生涯を描いた本格評伝の前篇で、出生から大統領選出馬の決意を固めるまでの39年間の道のりをたどったノンフィクションである。
「アメリカの世紀」の夜明けに生まれ、第二次世界大戦の間に成人し、冷戦時代の幕開けとともに政界に進出してその階段を駆け上っていったジョンの人生は、まさに激動の現代史と軌を一にするものだった。本書の特徴の一つは、当時の政治・社会状況やアメリカを取り巻く国際情勢とケネディ家のファミリーヒストリーとを車の両輪として詳細に描いていることである。
一代でアメリカ有数の大富豪になり、金の力で駐英大使にまでなった父ジョセフは、ともに優秀な上の二人の息子を幼いときからけしかけ、競わせた。兄のジョー・ジュニアが戦死すると、父の夢の矛先は次男に向けられ、底なしの財力とあらゆるコネを使って政界の道をまっしぐらに突き進ませる――。ピュリツァー賞受賞の歴史家が膨大な史料を渉猟し、伝説と化したJFKの実像に迫った評伝の決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
37
ケネディ家の悲劇を、JFKの評伝を読むことで改めて痛感する。前巻の終盤での妹・ローズマリーのロボトミー手術における失敗から始まり、この下巻では長兄・ジョー・ジュニアの戦死、妹・キックの事故死、何より当のジャック自身が日本軍との戦闘で九死に一生を得ており、また大病で二度ほど生死の境を彷徨ってもいる(にしても、ジャックがこれほど病弱であったことを本書を読むまで知らなかった)。その後のジャックの(と同時に、ボビーをはじめとするケネディ家の)運命を知る者にとって、(つづく)2023/08/25
健
11
面白かった。JFKが太平洋戦争に従軍してから大統領選挙への出馬を匂わす迄の前半生。上巻ほど国際政治との絡みは多くはないが、人々を惹きつけ、リーダーシップを発揮して次第に頭角を現していく様子は大変興味深い。病弱で何度も死線を彷徨っているのも驚きだった。戦争で活躍したり、2冊目の本を出版して大変評判になるなど、大統領としての資質がどんどん備わっていく様はワクワクする感じだ。これほどの人物はもう現れないのではないかと思ってしまった。後に暗殺される事が分かっているだけにやるせない。2024/08/03
takao
3
ふむ2024/09/04
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