食欲人

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食欲人

  • ISBN:9784763140579

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内容説明

※本書は、2021年1月に小社より刊行された『科学者たちが語る食欲』を加筆・再編集したものです。

食欲のしくみ初解明!
私たちは「タンパク質欲」を満たすために食べていた
科学誌『New Scientist』ベストブック受賞!

「人類にとって重要な書」と
世界中のアカデミアから絶賛、続々!

「面白くて一気読みした」
D・シンクレア(ハーバード大・医学大学院教授)

なぜ人間だけが食べすぎるのか――
シドニー大学の世界的栄養学者2名が
「人類の食欲の謎」に迫る。
旅は、「バッタ」から始まる――。
門外不出の研究写真つきで贈る
知的興奮の冒険!

本能のしくみを明らかにした本書を読めば
「食べすぎ前」に満足し、
体重を増やさずすむ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

56
正月にちょいと覗いたYouTubeで紹介されていた食に関する啓蒙テキスト。筆者デイヴィッドはオーストラリアの環境学の専門家。35年に渡る食の探求を通じて見えて来た軌跡が克明すぎる。装丁はアフリカ的な茜色…そこにEAT LIKE THE ANIMALS。バッタ、イナゴ、ショウジョウバエの生態と脳のマッピングから引き出されたタンパク質欲。初めて耳にしたタンパク質レバレッジなるものとは何ぞや。生物は長寿と繁栄、いずれを求めて食するのか。健康ニーズの変化や肥満とホルモン関係の実証がかなり面白い。簡単に読める一冊2024/01/15

Sato

42
なぜ人間だけが食べ過ぎるのか 意思に頼らず食べ過ぎがなくなる!のキャッチコピーに惹かれて読んだ(笑)オーストラリアの環境学の専門家が35年に渡る研究で導き出した「食欲」の正体について書かれている。食欲は必要なタンパク質量を満たすことでおさまる。タンパク質は旨味や塩味で判断されるためタンパク質量が不足している時にはスナック菓子が食べたくなるそうだ。タンパク質量の少ない食事では必要なタンパク質を摂取するために食べ過てしまい肥満の原因になる。しかしタンパク質を摂取し過ぎると子孫を残す可能性は高まるが短命になる。2024/01/17

ta_chanko

33
食事に占めるタンパク質の割合が低いと、人間も動物もバッタも、タンパク質欲を満たすまで食べ続けてしまう。炭水化物も大切だが、その割合が高くなりがちな現代人の食生活では、肥満が増えてしまう。さらに、タンパク質がほとんど含まれないスナックなどのお菓子や、油で揚げたジャンクフードを食べる機会が多い人(貧困層など)では、状況はざらに悪くなる。結局、食物繊維を多く摂り、腸内環境を整え、バランス良い食生活を心がけることが大切。タンパク質は多めに。2023/11/01

紅咲文庫

28
共食いするバッタの衝撃にマウスの実験、密林のヒヒやオランウータン、ゴリラの観察を通して、さまざまな生物が精度の高い比率で必要な栄養素を食べていることが明らかにされている。実験や観察は仮説に基づいて綿密に行われ、その根気(マウスの実験は5年間...!)と誠実さにただ頭が下がる。得られた結果は仮説を強固に裏付け、生き物はタンパク質の比率によって繁殖と停滞を切り替えられること、タンパク質、脂質、炭水化物の比率に応じて生存期間も変化することが示された。人も同様。まずは野菜を増やさねばと今夜は蒸し野菜にワカメ。2023/08/20

のり

27
自分の食生活を振り返るいいきっかけになりました。前半は昆虫やら動物を使った実験の詳細が書かれているので、少し他人事だったけど、後半は人間も一緒であり、我々人間が自ら作り出した超加工食品によって、食欲をコントロールされている危険性を知り、背筋が寒くなる結末…結局食卓を便利な加工食品に明け渡し過ぎてはいけないということね。バランスが大事。2023/11/04

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